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2021年08月09日10:33

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長崎の原爆の歌

 今日は長崎原爆忌です。
 長崎に落とされた原爆(ファットマン)は、広島に落とされたそれ(リトル・ボーイ)より爆弾そのものの威力は高かったようですが、長崎の起伏ある地形(坂が多い)の影響で、投下直後(1945年12月まで)の死者数も少なくて済んでいます(広島:約14万人、長崎:約7万人)。
 とはいえ、たとえ7万人であるとしても、これはとんでもない数です。そこで、長崎でも犠牲者を悼んで、数々の名曲が作曲されました…と思ったのですが、その数は広島に比べてずっと少なく、趣も若干異なるようです。

 まず、今日も10時45分から平和祈念式典が予定されているようですが、平和祈念式典で歌われている歌は、小学生による児童合唱と、高校生による合唱があります。
 近年では、児童合唱は1年ごとに城山小学校児童による「子らのみ魂よ」と山里小学校児童による「あの子」が歌われています。
「子らのみ魂よ」:https://www.youtube.com/watch?v=AAerXGAVfj4

「あの子」:https://www.youtube.com/watch?v=9isL2quurR8

 今年はどちらが歌われるのでしょうか。
 式典の最後には高校生による合唱が歌われます。純心女子高校生徒による「千羽鶴」です。
https://www.youtube.com/watch?v=b71bNmC_bVY&t=10s

 なお、「あの子」の動画の冒頭にちらっと出てきた永井隆博士は昨年の朝ドラ「エール」の登場人物のモデルとしても描かれ、それを契機に古関裕而が作曲した「長崎の鐘」も、歌詞の内容からみると、直接的な長崎原爆の歌とはいえませんが、今では長崎原爆と平和希求の歌として広く知られています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZWgKWgE5nFU

 また、被爆者本人が作詞・作曲した曲としては美輪明宏の「ふるさとの空の下で(に)」があります。
https://www.youtube.com/watch?v=fkElLjyV_K4

 この曲は2013年の紅白で歌われ、一般には比較的最近作られたように思われているかもしれませんが、あの「ヨイトマケの唄」が収録されたレコードのB面だったようです。
 美輪さんは、10歳のとき自宅で宿題の絵を描いているとき原爆に遭いました。被爆直後のがれきの街を素足で逃げ惑った、地獄絵さながらの光景が目に焼き付いているということです。
 この歌はそんな情景をつづりながら、長崎の美しい自然を思い出し、強く生きてゆこうと呼び掛ける被爆者への応援歌です。
 同じ被爆地といっても、こうしてみると、曲に描かれたものには広島と長崎とではその趣には異なるものがあるように感じます。
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