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2021年07月02日21:41

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「息子のままで、女子になる」

モデルや建築デザイナーなどの肩書きを持ち、新世代のトランスジェンダーのアイコンとして注目されるサリー楓が、女性として踏み出した瞬間を追い、「自分らしくあることの難しさ」に葛藤する姿に密着したドキュメンタリー映画です。監督は三宅洋平の選挙活動を追った「選挙フェス!」の杉岡太樹。

慶應義塾大学の大学院で建築を学び、大手建設会社に内定して、幼い頃から夢だった建築家としての未来に向けて歩み始めた楓。
しかし、男性として生きることに違和感を持ち続けていたことから、就職を目前に、これから始まる長い社会人生活を女性として生きていくことを決意すします。女性としての実力を試そうとビューティーコンテストへ出場し、LGBT就職支援活動や講演活動などにも参加、やがて彼女の活動は、少しずつ注目されていきます。

それらの活動を通して、世間のトランスジェンダーに対するステレオタイプや既成概念に疑問を抱き、新しいリアルな一個人としてのトランスジェンダー女性像を打ち出そうとします。
一方、楓の心には父親の期待に応えられなかった息子としてのセルフイメージが残っていた。新しい自分、本当の自分として世に出た時、家族はそれをどう受け止めるのか。カメラは楓と家族の対話にも同行していきます。
トランスジェンダーの先輩であるタレントのはるな愛と本音で対談し、アドバイスを受ける場面もよかったです。
この映画を見て、トランスジェンダーに対する自分の考え方が変わった気がします。


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