フレアレイス街の門にいた。特に検索されず門をくぐる。
国境近くだからか獣人が少数いる、まんま獣のような人、二足歩行の人、尻尾や耳だけのものと色々いる。
僕達はそそくさと戦利品を換金し食べ物を買い宿屋へ向かう。
サートリがサラマンダーを見つめている。
どうしたのだろうかと思ったら、
「この、子、おこた、って、名前、に、する」
真剣に考えていたから否定出来ない。サラマンダーはこたつと命名された。
湯浴み場付きの部屋にした。路銀はまだある。サートリものんびり出来るだろう。
問題は、
「ふぐぐぐぐぐぐ」
僕がお湯をだせないとこだ。
心配げにおこたが見ている。
「お湯、だ、そう、か?」
サートリが扉越しで言う。
「大丈夫ぅぅぅ!」
自分で自分の首を絞めている。
僕だって魔量使いたいんだもん!
「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
全力でお湯がちょろりちょり。
おこたから憐れみの視線が。
魔法があるなら使いたくなるのが厨ニ心、とっくに二十歳超えてるけど。
「はっくしょん!」
そんな事で風邪引いたら大変だ。
ちょろちゅろのお湯を少し熱めにして僕はお風呂に入った。
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