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2021年04月22日21:49

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「アンモナイトの目覚め」

フランシス・リー監督が19世紀イギリスを舞台に、実在した女性の人生に想像を交えて描いたイギリス映画です。
年齢も境遇も違う二人の女性が化石を通じてひかれあう姿をケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンが初共演で演じています。

1779年、イギリス南西部の海沿いの町ライム・レジスで生まれたメアリー・アニングはかつて、イクチオサウルスの全身化石を発掘して世間をにぎわせ、大英博物館に展示されました。しかし労働者階級で、しかも女性であるメアリーの名はすぐに世の中から忘れ去られました。人間嫌いのメアリーは世間とのつながりを絶ち、土産物用のアンモナイトを掘り出しながら、老母と細々と暮らしていました。

メアリーは金持ちの男から、うつ病の若く美しい妻シャーロットを預かることになり戸惑います。うつになった原因は流産らしいのですが、レストランで妻の意見も聞かず、勝手にオーダーする夫にも大いに原因がありそうです。
生きる屍のようだったシャーロットでしたが、メアリーと海辺で共に過ごすうちに、生気を取り戻していき、やがて・・・。

階級を問わず、この時代の女性の生きづらさを感じさせますし、同性にひかれる気持ちにも共感できました。そして、ラストのメリーの選択にも。
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