ブームというのは必ずこの手の問題を引き起こすよね。結局うわべだけでなかなか本質的な所まで浸透しないまま、爆発的な広がりを見せては問題だけ置き去りにされるというのを僕たちは何度見てきただろう。
物質的に豊かになり、自然回帰ブームの中で「焚火」の炎や燃焼のプロセスがヒトの本能を掻き立てるのかな?などと思っていたけどどうやら現場を見ていると日常からの逃避で酒飲んで騒いだり道具を集めて自慢しあったりと何か本質からズレていっているなと思っていた。
時代が違うと言えばそれまでだが、ボーイスカウト上がりの身としては火の取り扱いや野営の技術の視点があまりにずさんで、これはメーカーやマスコミの責任でもあるのだろうけどファッションと自然保護の両面を関連付けてブームを作り上げていくべきだった。
バーベキューもそうであったように基本や歴史のないところにブームに煽られて全国に広まって各地でゴミの山を作り上げて社会問題となった。
構造的にはこれとほぼ同様であるもののブームが去った後始末は結局こうした本質的な愛好家や現場の地域に頼っている現実は何らかの形で浮ついた不届き者に負わせるシステムが必要ではないかな?
僕も地元の仲間とバーベキューを楽しむことが多いが、結局火の管理ができるメンバーは少なく、着火と消火は僕がやることになっている。
付近のキャンプ場ではやはり基本的な準備や管理はインストラクターが責任をもって対応しているが、利用者は本質を学ぶことなく楽しかった思い出だけを持ち帰っている現状ではこうした問題提起も心に響くことはないんじゃないかな?
毎年、シーズン終盤になると近所のゴミ集積所には安物のナイロンテントや壊れたチェア、ブルーシートなどが山積みになる。安物の都市生活者が見る安物の夢の残骸なのだなあとつくづく思う。
遊びの本質や本当の面白さまでたどり着くことのできない階層は結局損しているよね。
■「もうヤメましょうよ…」ソロキャンプブームの陰で「焚き逃げ」横行、釘も放置 片付け続ける愛好家らの思い
(まいどなニュース - 03月04日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=6432958
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