長い音楽の旅の中で、YMO、特にメンバーの坂本龍一との出会いは自分にとって大きな財産である。大げさな物言いかも知れないが、それまで興味が無かったワールドミュージックへの興味を広げてくれたし、今も愛聴する元奥さんの矢野顕子の音楽や、メンバーの細野さんやユキヒロの音楽も好きになった。さらにYMOファミリーと呼ばれる彼らの楽曲に加わった山下達郎や渡辺香津美、その他音楽を聴く切っ掛けを与えてくれたのである。
ちょうど中学生の時に坂本はベルナルド・ベルトリッチ監督の映画「ラストエンペラー」に出演し、テーマ曲などを手掛ける事になる。そして、日本人で初めてアカデミー賞音楽賞を受賞し、一気に「世界のサカモト」に昇華するのである。
そのラストエンペラーのテーマが収まっているアルバムが
ベスト盤の「グルッポ・ムジカーレ(Gruppo Musicale)」である。
1曲目に入っている。このアルバムで78年から10年ほどの坂本の楽曲のエッセンスを知ることになり、遡って彼の音楽を追い求めて行ったのである。
その中に、僕の好きな音楽ベスト20から一度も漏れたことが無い名曲「千のナイフ(Thousand Knives)」とも出会う事が出来たのも嬉しい事である。
さてさて、実像としての坂本を知っているわけではないが
なかなかのアバンギャルドな人で万人に受けるタイプではなく
近年は政治的発言や環境問題や色々と言い出した上に
ガンの闘病的なメッセージまで発して来たので
何だか真面目っぽくて掴みどころは無いのであるが
元々はNHK-FMの「ミュージックスクエア」という番組でより好きになって興味が深まった経緯もあるので、まぁある程度変態的な部分は僕は受け入れられたのかも知れない。
「い・け・な・いルージュマジック」とかひょうきん族に出ていた時とか、完全に振り切れた彼の姿を知っている人なら尚更である。
とはいえ、彼は東京芸大の作曲科出であり、ゴリゴリのインテリなのである。
これまたNHK総合だったか教育だったかでやっていた「スコラ〜音楽の学校」という番組で音楽家を相手に堂々と講義を展開する彼は「ホンモノだぁ」と惚れ惚れしたものである。
余談だが、YMO時代に発表した「Behind The Mask」のボーカル版がこのアルバムに収録されているが、元の曲は元来はマイケルジャクソンのアルバム「スリラー」用に提供されたもので、彼の死後に未発表曲を集めた「Michael」にも入っている歌詞ヴァージョンである。
評価はベスト盤ではあるものの、やはり万人受けとは言い難いので割り引いて
評価★★★★〜★★★★★
The Last Emperor - Theme
Neo Geo
Behind The Mask
黄土高原
Ballet Mecanique
Steppin' Into Asia
A Carved Stone
Self Portrait
Last Regrets
Merry Christmas Mr. Lawrence
The Garden Of Poppies
Thatness And Thereness
Thousand Knives
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