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2020年12月21日01:23

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「ワンダーウマン1984」映画

『ワンダーウーマン1984』
 ワンダーウーマンことダイアナが勤務するスミソニアン博物館に窃盗被害にあった謎の石が持ち込まれる。ダイアナに憧れるバーバラがそえを鑑定していたが、そんな彼女に近づいてきたのは石油会社を経営するマックスだった・・・

<コメント>
 舞台設定が1984年なのは米ソの核戦争がリアルであったこともあるけれども、実際は悪役の容姿といい口癖の「お前はルーザー(負け犬)だ!」といい、明らかにトランプをモデルにしている非常に現代的な物語。この時代であればトランプのような人間が権力を握るのは魔法の力でなければならなかった、という逆説的でもあるのだろうか。

 冒頭でアマゾネスの島での豪華な競技大会(TVシリーズのパイロットでも描かれたなあ)が行なわれ、幼女のダイアナが奮戦するシーンはサービスかと思ったら実はこの後の物語全体を覆うテーマへの伏線であるところから現代に話が飛んで密かに平和を守っているッワンダーウーマンへの移行が巧い。スーパーマンほどおおっぴらに活躍しているわけではないのだな。

 見る前は2時間半もあるのかと思ったけれども、あれよあれよと言う間に物語が展開していき、終わってみればあっと言う間だった。それは一つの行為が次のシーンにしっかりと繋がっているシナリオと演出の巧さによるもので、パティ・ジェンキンス監督はアクションシーンも含めてワンダーウーマンの見せ所をしっかりと判ってやっている。

 中でも一番驚いたのはスティーブ・トレバーの復活で前作で華々しく散った彼を一体どうやってかと思ったら、これまた申し分のない理由と、そしてそれがやはり根幹のテーマになって心理的クライマックスにもなっているのも巧い。

 この場合、スティーブというのはワンダーウーマンが惚れこむだけあって男も惚れるほどでなくてはならないのだけれども、もう実に有能。スーパーヒーローのバディにつきものの足を引っ張るシーンもなければ、ダイアナの窮地にはきっちり助け舟に入るしのである。彼が有能で善人であればあるほど後半での展開とその後のダイアナの疾走に感動せざるを得ないのである。

 ところで、絶対にエンドロールの途中で席を立たないほうが良い。今回の映画やジャスティス・リーグには全く関係のないワンシーンが映るのだけれども「ここでこれを使うか!」と劇場で腰を抜かしそうになった。いやなるほど、そういう手できましたか。

ワンダーウーマン 1984
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