E.E.スミス
衒いのないSFからは距離ができてしまったようなので原点回帰を図ってみた。1970年の第10版で、古書として入手したがどうも読んでいなかったらしい。スペオペでは他にハミルトンとバローズを読んでいる。
なんというか、素朴。美男美女、金持ちと科学者、わかりやすい悪役にファースト・コンタクト。大艦隊対スカイラーク号。確かに、1920年代のSF勃興期でパルプマガジンでリアルタイムに触れていたなら大喜びしていたろう。突拍子もないアイディアに広がるイメージ、SFは絵だねえ。影響を受けて宇宙を志し科学者になっていたかもしれない。だが文学としては童話レベル。主流文学の人たちから蔑まれていたのも理解できる。現代においては、そうだな、歴史的価値を持つと評価しようか。やっぱり主流SFとは距離ができてしまった。もう縮めることはできなさそう。
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