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2020年08月14日22:21

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「海辺の映画館 キネマの玉手箱」

余命宣告も受けた大大林宣彦監督が20年ぶりに故郷・尾道で撮影し、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと様々な映画表現で戦争の歴史をたどった映画で、昨年の東京国際映画祭で上映されましたが、劇場公開を前に大林監督は20年4月10日に他界。本作が遺作となりました。

尾道の海辺にある映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎え,最終日のオールナイト興行「日本の戦争映画大特集」を見ていた3人の若者は、突如、スクリーンの世界にタイムリープします。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島にたどり着いた彼らは、原爆によってほとんどの団員が亡くなった実在の移動劇団「桜隊」の人々を救うため、運命を変えるべく奔走しますが……。

新選組も白虎隊も竜馬も西郷さんも川島芳子も登場しますし、出演陣も豪華でぜいたく。約3時間の大作で、見に行くのに覚悟を要したけれど、あまり長さを感じなかったけれど、特に前半はぶっ飛んでいてわかりやすいとは言えず、万人向きではないです。でも、「ねぇ、映画で僕らの未来変えて見ようよ」という大林監督からの“最期のメッセージ”となった集大成――平和への希求と映画への愛がたっぷり込められている作品です。
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