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2020年08月12日21:08

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黒武御神火御殿/黙示録−映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄−

宮部みゆき「黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続」毎日新聞出版


シリーズの展開に触れています。


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江戸は神田の袋物屋・三島屋で続く、一風変わった百物語。
これまで聞き手を務めてきた三島屋主人・伊兵衛の姪のおちかが、めでたく嫁にいったので、次なる聞き手は伊兵衛の次男・富次郎に。
気さくで気がよく旨いもの好き、跡取りではないから「小旦那」と自称する富次郎。
おちかが聞き手だったころ、ふとした縁の導きがあって三島屋に入り、百物語の守り役となったお勝。
富次郎が幼いころから三島屋に奉公してきた古参の女中、おしま。
この三人で語り手を迎え、新たな百物語の幕が開く。
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宮部みゆき版「百物語」です。
「おそろし」「あんじゅう」「泣き童子」「三鬼」「あやかし草紙」に続く6作目。
どれも面白いですが、やはり表題作が読ませますね。
前作でおちかが嫁に行き、聞き手が伊兵衛の次男・富次郎に変わってからの1作目。
シリーズとしては大きな変化がありましたが、まだまだ続くとか。続巻が楽しみです。

奥山和由/春日太一「黙示録−映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄−」文藝春秋

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80年代〜90年代、低迷していた日本映画界にひとりのスタープロデューサーが登場した。奥山和由だ。
若くして『丑三つの村』や『海燕ジョーの奇跡』など破滅的な男の姿を描いた衝撃作で鮮烈に登場すると、一転、のちにハリウッドでリメイクされる『ハチ公物語』というハートウォーミングな大ヒット作を飛ばす。
その後も快進撃は続き、五社英雄監督と組んだ大作『226』、ビートたけしを監督に抜擢した『その男、凶暴につき』、竹中直人の初監督作『無能の人』、
監督と対立し、自らもメガホンをとった『RAMPO』、佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人、椎名桔平が共演した男くさいバイオレンスアクション『GONIN』、
今村昌平に2度目のカンヌグランプリをもたらした『うなぎ』など話題作、ヒット作を飛ばし続けた。
35歳で松竹の取締役になるなどわが世の春を謳歌するが、突然のクーデターで松竹を追われ……と波乱万丈、毀誉褒貶相半ばの映画人生を送る奥山が自らの作品のすべてを語る。
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映画プロデューサーの奥山和由さんに春日太一さんがインタビューした本です。
父親が後に松竹社長になったので、その引きで重役になったと思っていたのですが、奥山さんは深作欣二監督にあこがれ東映で仕事をしたかったそうです。
父親が松竹にいたので仕方なく松竹に入ったとか。
入ってからも松竹的でない作品を作りたかったので反対されほとんどは外部からお金を集めて独力で制作したと知りました。
作品リストを見るだけですごい監督と仕事をされています。
そしてクーデターで松竹を追われてからも活躍されています。
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