『 風の谷のナウシカ 』を劇場で観た。

先日来の「 個人的ジブリ作品祭り 」の一環として、『 風の谷のナウシカ 』を劇場で観て来た。実は、この映画を劇場で観るのは初めてだ。スタジオジブリ誕生前の『 風の谷のナウシカ 』を公開当時（1984年）、劇場で観ているのは、よほど熱心なアニメファンだろう。ついでに言うと、私はナウシカが苦手である。おそらく、全編通して観たのは今回が初めてかも知れない。何が苦手と言って、「 純真で真っ直ぐで多感な主人公ナウシカ 」を理解し難いからだ。とにかく、感情の起伏が激しい。喜んだり、はしゃいだり、怒ったり、泣いたり。まるで山の天候のように、秋の空のように、ナウシカの感情は変化していく。久々に再会したユパの胸に飛び込むのはまだ良いとして、初対面のアスベルの母親に抱きついて泣く。父王ジルを惨殺したトルメキア兵達を怒りにかられ暴れまわって撲殺する。その感情の山と谷の大きな振幅幅はのちのジブリ作品のどのキャラとも違うものだと思う。虫や植物と心を通わせ、「 失われし大地との絆を結ぶ伝説の英雄 」がナウシカなのだから、常人の理解の範疇にないのは当然だろう。そんなナウシカの奇跡の物語に感動し、劇場をあとにした。

参照：『彼女にしたいジブリキャラ』2009年05月09日
https://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=6007866&id=1161844211