映画「ミッドサマー」

これもコロナ前から上映されていて、ノーマークだったけど評判がいいのが気になり、上映中で147分もあるのにディレクターズカット版が上映される始末。
どんだけ世の中を席捲してるねん！ってほど上映館は多くはないが地味に一部で盛り上がっている感じの作品を、コロナ明けでやっと見てきました。

平日の昼間、人と人の間を3席も空けている座席設定だったけど、20人ぐらい入ってました。

いきなり精神を病んだ少女から始まる、いきなり気分はマイナス、更に彼女の家族は亡くなってしまう。その均分転換もかねて彼氏が民俗学を学びレポートを書かなければいけない関係で彼氏の友人とスウェーデンの田舎の90年に一度の祝祭を見学に行く。
そこは緑が多く都会と拒絶されたコミュニティーで独特の文化、慣習、因習、思考で生活が営まわれている。
一見、牧歌的でこの世の天国のような場所だが、見ているうちに、どんどん違和感というか、原因の分からない気持ち悪さを感じる。
これは主人公の少女の精神の闇からくる彼女の視点かなとも思ったが、この辺りが監督・脚本を務めるこの監督の上手さが光る。

エンディングを見る前に既にグロいシーンがあり、そこで十分トラウマ必至の映画だが、結構、ここまで見せるというか、こういう場所での日常をサラッと流すあたりもトラウマ必至だ。

決して気分のいい映画ではないが、よくできている。
十分すぎる出来の作品なのにディレクターズカットでは何を見せるつもりだろう？想像だが、殺人シーンを描かれていない人の殺人シーンがあるんじゃないかな？
それなら、なおトラウマ確実だな。