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2020年04月28日06:17

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大恐慌の再来を無策に待つのでなく、そろそろ出口を探るべき時だ:経済を殺すな

 JALが、メガバンクなど主要取引銀行に3000億円の融資を要請した。すでにANAも、3000億円の調達に動いている。

◎ゴールデン・ウィーク変じてデス・ウィークに
 国内航空会社は、武漢肺炎の移動制限のために、国際線で9割超、国内線でも6割以上の減便となっている。
 航空会社は、機材や人件費などの固定費が重く、旅客減による収入減は即座に収益悪化に直結する。このところの原油価格の下落で燃料油負担は軽くなっているが、その程度ではとうてい追いつけない。航空各社の今年の年間減収額は、2兆円に達する見込みという。
 大型連休に入って、国内新幹線もガラガラでスタートした。25日は、東京発で自由席乗車率が0で出発する便もあった。旅客は、9割減という(写真=大型連休に入ったものの閑散とする東京駅新幹線ホーム)。
 ゴールデン・ウィーク(黄金週間)は、今年はデス・ウィーク(死の週間)となった。

◎未曾有の大不況の足音が聞こえる
 航空会社と同様に、鉄道も、レール・駅などの施設と人件費などの固定費の比率が7割と大きく、収入が減るととたんに赤字に転落する。
 移動手段に旅客が乗らなければ、ホテル・旅館、デパート・専門店などの小売り、レストラン・飲食店も客が来ない(写真=誰もが初めて見るという閑散とした新宿・歌舞伎町)。こうした「不要不急」需要のセクターは、今年は大減収、大赤字決算になるだろう。
 そうなると、政府がいくら休業補償や無利子融資などの支援をしたところで、経営危機に陥る会社が続出するのは目に見えている。早ければ5月にも、資金ショートして倒産、という活字が新聞紙面に踊るようになるだろう。
 非正規の労働者を中心に、失業の大波が押し寄せてくるのは間近だ。
 僕は、今年のGDPはマイナス10数%減、失業率は約8%と、悲観視している。
 僕らがいまだ経験したこともないかつてない大不況の足音が聞こえるようだ。

◎アメリカ第2四半期予測は前年同期比マイナス40%!
 間もなく感染者数100万人に達するアメリカでは、異例の経済凍結で、トランプ大統領ら政権は、企業活動の再開を探っている。
 無理もない。24日、アメリカ議会予算局は、今年4月〜6月期第2四半期のGDPは、年率換算で前年同期比マイナス40%減に落ち込むという見通しを示したのだ。リーマンショックなどをはるかに上回る、おそらく世界大恐慌並みのクラッシュである。あるいは世界大恐慌をさえ上回るかもしれない。
 すべては人の動きを止め、経済活動を停止させているからだ。
 今は誰もが6月が底で、武漢肺炎の収束後にそこからV字形急回復を期待するが、甘いかもしれない。

◎大恐慌は10年は続いた、その轍を踏むな
 例えば1929年のニューヨーク株式市場の大暴落をきっかけに始まった大恐慌(写真)は、その後10年近くも続いたのだ。いったん雇用が失われ、生産活動がメチャメチャになった後は、もうすぐには元に戻らないのだ。
 いつまでこの状態を続けられるわけではない。経済基盤が根こそぎ破壊されてしまえば、武漢肺炎が収束しても、経済回復は覚束ない。
 そろそろ出口を探る時ではないのだろうか。経済を殺してはならない。
 幸い、首都東京の新規感染者は、先週初めから減少傾向がはっきりしている。26日の72人に続き、27日には39人と約1カ月ぶりに50人を下回った。
 油断はできないが、悲観は消えつつある。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202004280000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「近代日本の2大国民病と恐れられた脚気、それを制圧した男(5):日清戦争に学ばず、日露戦争でも戦死者並みの脚気病死者を出した帝国陸軍の愚」

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