4月の覚え書き

●無駄なようでもこういうときは、簡単な覚え書きをつけておくと、後で読み返して思い出せるからいいと思う（あくまでも自分のため）。

●4月半ば、ついに仕事場が使えなくなった。正確には仕事場として使わせてもらっているフロアがＧＷ明けまで閉じることになった。フロアの社員はテレワークへと移行。自分は社員ではないが、そこの事務所の仕事も一部請け負っているので、「どうしましょうか」と聞くと、「会議に参加する必要ないけど、一応出社時間に健康確認のおはようＬＩＮＥ、退社時間に発注仕事の進捗状況報告メールして」とのこと。なんかパソ通の「寝オチします」自己申告みたいな。社員は急遽ビジネスチャット導入大変そう。ご安全に。

●朝、テレビをつけたら金管五重奏のカナディアン・ブラス演奏会をやっていた。トランペットやトロンボーンはソロ演奏会もあるが、テューバ独奏会ってあるものかしらと思って検索したら、あるね！　まあコントラバスもあるけど、1時間チューバって演奏するの聞くのも少し辛そう。　

●テレビは再放送ばかりで映画館は休み。ネットフリックスはコロナ禍前に時間が無さすぎて抜けてしまった。「家でなにやってるの」と聞かれ、いや、何やってるんだろ･･･と考えると「あつまれ　どうぶつの森」で時間が飛ぶように過ぎている。ゲームのコンセプトはゆったり無人島ライフのはずなのに、毎日あくせく小銭を拾い、カブの価格に一喜一憂し、家の評価を高めるために家具のレイアウトを変更し、常に借金まみれの生活･･･。ホント、あっというまに時間が過ぎていくわ！　しかもムダに！

●寄席絶賛休演中。動画配信などに動き出す噺家も多い中、鈴本の4月中席昼の部主任だったはずの小ゑんの、ツイッター架空ネタ帳が楽しかった。

●21日から始まった一之輔の生配信。「腕が鳴る、待ってろよ！」と力強く云っていたが、数回見た限りでは隠し切れない不慣れ感。見えない不特定多数を相手にリテイク無し生配信というのは大変だ。おそらく一之輔は、普段は落語なんか見ない層に向けて演じているのだろうが、落語の（もしくは寄席の）笑いの質というものは、客に依る部分が大きいのかな。後半まで見通したら変わるか。三三はちょっと印象が暗い。もうすこし画面を明るくした方がいい。

●年齢は映画「時をかける少女」どストライク世代なのだが、個人的にさほど思い入れはない。もちろん見てはいるが、当時そんなに原田知世に魅力は感じなかったし，派手な広告で客を呼ぼうとする角川映画にはのせられないぞ、という気持ちもあった。何といっても自分にとっては「時かけ」よりも少年ドラマシリーズの「タイムトラベラー」、大林宜彦より石山透だったからなんだろうと思う。

●このコロナ禍の最中に大林宜彦が亡くなり、昼のテレビで「時をかける少女」が追悼放送されていたが、改めて見ると変な映画だ。東欧の人形アニメーションか実験映画みたいな不思議さがある。でもいい年になって見直すと、このころの原田知世は可愛い。彼女が素で主題歌歌いながら尾道の街を歩くエンディングが良いのに、そこはカットされていたか･･･と思ったら、早速ご不満な方々が、ツイッターにエンディング映像だけあげていた。仕事早いわ！

●大林宜彦の映画について評論家の町山智浩が「棒読みでセリフを云わせるのは監督の演出」と云っていたのを聞き、「野ゆき山ゆき海辺ゆき」（86）を映画館で見たとき、登場人物ほぼ全員が棒読みで驚いたのを思い出した。あの映画にデビュー間もない鷲尾いさ子の入浴シーンがあったと記憶しているが、大林映画にちょっと嫌悪を感じるのは、まだ若い女の子を割と容赦なく脱がせるイメージがあるから。ただお色気要素ならまだ理解も出来るが（今のモラルに照らせば許せないが）、そんな少女に相対する存在として、監督本人を想起させる人物が出てくるのが、また気持ち悪い･･･「はるかノスタルジイ」（93）とか。「漂流教室」(87)や「水の旅人　侍ＫＩＤＳ」（93）など、どう角度を変えて見ても駄作としか思えない映画も結構ある。ちなみに自分、「ＨＯＵＳＥ」は大好きな映画です。

●2月にネットフリックスを解約した。というのも見る時間が無さすぎるから。「ロシアンドール」「私立探偵ダーク・ジェントリー」など、面白くて一気に見たシリーズもあるのだが、大抵は長すぎてシーズン１から見直す気力も湧かない。普通のテレビ録画を見るので精いっぱいだから･･･とネットフリックスにも解約時に伝えたのだが、もうやめてすぐにメールがくるくる。「〇〇さん、800円（一番安いプラン）から始めてみませんか？」「〇〇さん、そろそろ戻りたいんじゃないですか？」「〇〇さんにぴったりの番組（見たこともない）の新シーズンが始まりますよ！」等々、そういえば以前解約した人がブログでネットフリックスからのメールについて「ウザい元カレみたいな対応」と云っていたが正に。