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2020年04月25日17:45

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年に一度、考える

今でこそ転勤してしまったが
現在も自宅は福知山線沿線にあり
事故当時も福知山線を使って通勤をしていた
ちょうど年明けに第二子の息子が生まれたことで
僕はこの時に死んでしまってもよかったかなと
その時は一瞬思った

だけど、死なず生き残って苦しんでいたとしたら
それは僕自身はもちろん家族にも苦労を掛け悲劇的な事になっていただろうし
この数年後に父親が別の事故に遭って
一年の入院生活の果てに亡くなってしまったのだが
その時の苦労や苦しみと言ったら筆舌に尽くしがたい
事故で起きる悲しみや苦しみは良い事なんて何一つないのである

この時の事故はまるで会社が起こした人災みたいに言われているけれど
単純には運転士の速度超過による脱線事故である
その運転士の速度超過に至る背景が
運転遅れに対する「回復運転」を繰り返したばかりか
既に発生した運転ミスを報告しないように車掌に依頼
その交渉のために運転中に運転室から車掌と交信を繰り返していたから
判断ミスを起こし速度超過に至ったと解説されている

世間の批判は、運転士自体の経験不足に加え
「日勤教育」という名の運転ミスに対するきつい懲罰制度が
こういった一連の事故に繋がる行動を生み出したのではないかと
そういう風に受け取られており
当然、業務上発生した事故であるから補償に関しては会社が行うべきだと
そのためにJR西日本が対応に追われているわけだが
それはそれで当然の部分で
安全確保自体を怠っていたのではないか、そのために経営責任を取れだの
機構改革をしろだの、門外漢から言われているのだが
それはちょっと行き過ぎというか、現代の病んでいる部分が
強く表れているように思う

このような事故を二度と繰り返さないために必要なことは
尼崎駅を起点としたエックスロード(※)を維持するのであれば
もう少し運転間隔を広く取り、新快速を始めとする高速列車と
普通列車の乗り継ぎを鈍化させる以外に手立てはない。

※福知山線から東西線、片町線(学研都市線)に連なる運行線と
神戸線から大阪駅・新大阪駅〜京都、滋賀へ連なる東海道本線を
尼崎駅の同一ホームで乗り換えが出来る発着線に統合することで
福知山線、神戸線からの乗客がスムースに大阪駅・新大阪駅に向かうことが出来、
反対に滋賀や京都からの乗客もスムースに福知山線沿線に移行もできる
東西線沿線の乗客は同じく神戸方面へのアクセスが容易になる

但し、最高速度時速130キロで私鉄の特急以上の高速移動を誇る
新快速を東海道本線でしか走らせていないのでその連絡が複雑な上に
東西線区間内は各駅停車が義務付けられているために
京橋から尼崎への移動は
大阪環状線で大阪駅を経由して尼崎駅に向かった方が早いなど
矛盾点は多い
また大阪環状線で接続されている西九条駅で阪神電鉄西大阪線と接続しているために
南部の中心地である難波からは
近鉄列車と相互乗り入れしている阪神電車を利用すれば安価で早く西宮市街や
神戸方面に進出できるなどJRに不利な展開が背景にある

また市街化が著しく遅れていた旧・国鉄の駅前は住宅地が少なく
遅れて開発を進めている
JRは新快速を使えば最速で移動できる点と
私鉄との競合区間だけ割引を行って格安設定にしており
私鉄は駅と市街化、住宅地建設をワンセットで展開しているため
沿線開拓としては有利に立っている

そんな具合だとしたら、
利便性を求めて市民が寄っていく構造に対して
鉄道会社が企業努力をしていたせいで
安全確保を後回しにしたことが問題だとでもいうのだろうか

いや、それは構わない
だけど今回の件で風化していく事件、にしてしまっていいのだろうかね
興味は集めなくなると思うけどね
それはしかし、関西人にとっては
東日本大震災なんかよりは阪神淡路大震災が刻まれているのと同じく
僕にとっては事故から考える人生観や死生観や安全への考え方、というのは
この福知山線の事故に尽きるのである

たまたま、その日に限って事故車両ではなくて
一本前の電車に乗ったばかりに得た今日について
年に一度、僕は考えるのである。

■若手の力、組織変える兆し=「連携で安全守って」―見守る遺族・福知山線脱線
(時事通信社 - 04月25日 14:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6060902
 「彼らが上に立てば、いつかJRも変わるんじゃないか」。JR西日本では、福知山線脱線事故の後に入社した社員が全体の半数を超えた。事故で当時18歳だった次男を失った上田弘志さん(65)は「若手が『会社を変えるんや』という強い思いを持っている」と感じるようになったという。

 同社は年1回、運行現場の若手社員を対象に、幹部候補育成のための研修を実施している。4日間の全体研修の後、職種別にプログラムが組まれ、上田さんは2014年ごろから参加。毎回数時間かけて社員と言葉を交わす。

 近年、業務に関する疑問や改善点を質問すると、若い社員から率直な答えが返ってくるようになったという。上田さんは「安全上問題があっても、言いづらい風土から、現場が無理をしてきた上の世代では考えられない」と高く評価する。

 一方、部署間の「ヨコの連携」に弱さを感じることも。多くの専門部署を抱える巨大組織という点に理解を示しつつ、「安全は連携で守るもの。若手は自分の業務にこだわらず知識を広げていってほしい」と願う。

 JR西の長谷川一明社長は3月の記者会見で、「まだまだ課題がある」と社内の連携不足を認めた。その上で多くの職種やシステムなどが絡み合う複雑さこそが安全を担保していると訴え、「チーム力が発揮できる組織運営へと高める必要がある」と話した。 

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