3月22日　「ひとよ」観る

この日は、二番館に邦画を観てきました。
たまには、日本映画でも見て勉強でもしようと。
白石和彌監督作品で、田中裕子が殺人を犯した母で、佐藤健と鈴木亮平と松岡茉優の３兄弟が主演。
子供に虐待する父を殺した母と、その残された子供達が、15年後に再会するという重たい話に、元ﾔｸｻﾞの佐々木蔵之介がﾀｸｼｰ運転手として参加する、みたいな話でした。
ﾘｱﾘﾃｨｰにおいては、不自然な点を感じます。
父があんなに怪我が見えるまで子供を虐待したら、世間では警察沙汰だと思います。あれは、回想で残虐な部分が誇張されたという解釈なのかしら。近所の人は、子供が虐待されれても無視なのかな。
演出を過剰すぎる気が。
母の人物設計も無知すぎるのは、子供が虐待されてたら、警察に保護を求めて、民事訴訟するべきです。日記をつけてたら、養育費と慰藉料をガッポリ貰えるのに、新聞や本を読まず、周りに相談もしないのは見ていて、ﾊﾞｶな母としか思えませんでした。
あと母は夫を殺しますが、車で曳いた後に助けるフリをしてたら、過失致死で、執行猶予でも出来たと思います。
映画の知性を上げる為には、登場人物の知性は上げた方が良いと思いますが。
タメだったら、母も警察には行けない事情を設定に作るべきだと思いました。
母にも刺青が入ってたら、警察に行けない事情でもあるのかと、納得もいきましたが。
あと元ﾔｸｻﾞは、あんなにﾍﾟｺﾍﾟｺしないし、垢ぬけてないし、真面目に仕事をすることで、精一杯で、あんなに飄々としてないです。
元ﾔｸｻﾞも真面目に仕事をする人はいますが、喋りだとﾎﾞﾛが出ますから、意外に無口な気がします。
でも考えたら、邦画を殆ど観ないから、ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ不満を述べてますが。
大手のｽﾀｼﾞｵやﾃﾚﾋﾞ局が、作った大ﾋｯﾄ映画やその続編に比べると、価値のある映画だなあと思いました。
重たいﾃｰﾏを、一流の役者が演じて、良く出来てました。
良く出来る方だとは思いました。
良く出来た邦画を見たい方にはお勧めだと思います。