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2020年02月13日05:17

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「宇宙開発国」半世紀、初の人工衛星「おおすみ」打ち上げは50年前

 9日、政府の情報収集衛星を載せたH2A41号の打ち上げに成功した。衛星は軌道に乗った(写真)。これでH2Aロケットは、43回連続して成功したことになる。
 また今年の年末に、小惑星「リュウグウ」の探査を果たした「はやぶさ2」が地球帰還を果たす。リュウグウに接近し、成功裏に着陸し、表面の狙った個所に人工クレーターをつくり、再着地して地球への軌道をたどる。

◎世界で4番目
 こうした精密誘導技術は、日本が宇宙開発国になってから半世紀で到達した。
 日本が最初に宇宙開発国になったのは、1970年2月11日の人工衛星「おおすみ」(写真)の打ち上げ成功、でであった。
 1957年のソ連のスプートニク打ち上げに遅れること13年で、ソ連、アメリカ、フランスに次ぐ、4番目の人工衛星打ち上げ国=宇宙開発国になった。この時、先を行くアメリカは巨大なサターンロケットにアポロ宇宙船を載せ、飛行士を月に送っていた。
 それに比べれば、実に細やかなものだった。

◎4回失敗、通信は15時間のみ、重さはたった23.8キロ
 また「おおすみ」は打ち上げ成功まで、4回も失敗しているし、ぶじ衛星軌道に乗せても通信も15時間ほどで途絶した。成功したと言っても、軌道は当初計画と違った離心率の大きな長楕円軌道となり、設計上のミスから電池損耗が予定より早く進んだのだ。
 今の水準で言えば、全長約1メートル、重さは23.8キロのおもちゃに近い衛星だった。
 H2A機の43回成功や「はやぶさ2」の大活躍などを思えば、僅か半世紀前とはいえ、昔日の感が深い。
 そんなわけで、「おおすみ」の電波運用は早々と打ち切られたが、その後も光学観測により存在が確認されていた。

◎ただ1カ国、純粋民間衛星
 もし「おおすみ」が誇れるとしたら、それまでの先輩国家の人工衛星が軍事用のミサイルの転用であったのに対し、「おおすみ」は一切の軍事転用もなく、純粋に衛星打ち上げだけの科学技術で人工衛星となったことだ。
 この伝統は、その後の「はやぶさ」と「はやぶさ2」で受け継がれている。
 なお「おおすみ」の名称は、もちろん打ち上げ基地があった大隅半島に由来する。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202002130000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「エチオピア紀行(143):ティグレ族の典型的な家庭を訪ねる、土間一間きりで炊事は外」

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