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2020年02月08日21:46

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修練と発達

最近身の回りで流行通りに筋トレを始めた人がいます。はじめは健康のため、ダイエットとして始めたというのですが、ふた月三月でかなりの筋肉がついたようです。もともとダイエットが必要と言われて納得の体型でしたし、その体を動かすのに必要な筋肉が備わっていたのか、それとも脂肪だけでなく筋肉もつきやすい体質なのか、筋トレをしてもモリモリになる様子の見えない私とは違うようです。私自身は甘いものは好きですが、どちらかと言えば少食だし、省エネ、エコに積極的なのも地球のため、未来のためと言うだけでなく(少なくとも、地球も未来も人類だけのものではないと思っていますし、現在の地球環境では反映できない生物もいるだろうと思っていますし)自分のスタイルに合っているからで、筋肉モリモリで日々の必要カロリーが高いというのは理想的とは言えず、不満はないものの人それぞれやはり違うものだと感じます。

私が心理学に興味を持ち始めたころの性格分類と言えばクレッチマーが代表で、やせ型の分裂症気質、肥満型の躁鬱小気質、筋肉質(闘士型)の粘着性気質に、神経症気質とヒステリー気質を組み合わせて分類するとされていました。フロイト流の口唇期的性格、肛門期的性格と言うのもあり、自己分析をする際に自分の興味範囲にこだわり、人とあまり交流せず、ものを集めるのが好きということで、分裂症気質と粘着性気質の中間、肛門期的性格を当てはめていたものです。クレッチマーの説では、体型と性格に関連があるとされており、確かに性格によって生活習慣が形成され、体型に反映されるというのはありそうな話で、それが正しいとするとなんでも貯め込みたがる肛門期的性格は肥満や筋肉質、コツコツとトレーニングを欠かさない粘着質は筋肉質になりそうです。

実際に、大規模な分析が可能となった現在では、体型と性格の相関には否定的な見解が一般的で、それ以前にクレッチマーの性格分類自体が使われなくなっていて、体型に対してどういう性格分類を当てはめるか、と言う問題設定自体が時代に合わなくなっています。それはさておき、筋肉の付きやすさについては、不要な筋肉を分解する遺伝子が特定されているということで、養殖の魚でその遺伝子を改変して身の厚い魚を生み出すことに成功していると言う話を聞きました(ネタ元はNHK「サイエンス・ゼロ」)。農作物で波紋を呼んでいる遺伝子操作食品ですが、さて、動物に対する適応はどのようになるでしょう。また話がずれましたが、組織を分解、再利用する機能は生物が生き残るうえで重要で、分解しにくいほうが有利な場合、再構成しやすいほうが有利な場合はそれぞれあり、私はおそらく再構成しやすい体質なのではないかと思われます。もっとも、筋肉がつきにくいと感じるのは生活習慣のせいかもしれないし、専門家の指導を受けていないからかもしれないので、単なる個人の想像でしかありませんが、ともあれ、筋トレひとつとっても生命の神秘につながるものだと感慨深いものがあります。
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