狛犬渉猟File＠雪ヶ谷八幡神社

○File＃515 雪ヶ谷八幡神社
○所在地…東京都大田区東雪谷2−25−1
○社格など…旧村社
○訪問日…令和元年11月5日
歴史・由緒など…戦国武将・太田新六郎康資（享禄4（1531）年〜天正9（1581）年）が、永禄年間（1558〜1569）に創建したと伝える。江戸時代には雪ヶ谷村の鎮守社だったようだ。

↑手水舎の水も獅子の口から出るようになっていた(*´▽｀*)


○社殿前の1対（通算777号）

岡崎古代型がベースになっているらしいが、扇型の尻尾などは特徴的（オーソドックスな岡崎型とは違う）。

生年は、「昭和十八年十一月吉日」（吽形台座裏面に紀年銘）。
石工は、「池上／石匠 内藤仁雲／刻」とあった。
名前からすると、名工として知られる内藤慶雲に近しい人物（あるいは弟子か何か？）かも知れない？


○境内東側鳥居脇（通算778号）

ルックス的には、18世紀中葉に流行った江戸の”尾立ち”。

しかし実際の生年は、「明治廿九年／九月 □ □」（吽形台座裏面に紀年銘）とあった。

明治の名工が、おそらく先代の狛犬を模して刻んだものではないかと考える。

石工銘もあるのだが、「石工／□ 原祐太郎」（阿形台座裏面）と、アタマの一字が磨滅により読み取れないのが残念。。

ともあれ、とても模刻とは思えない風格を感じさせる1対だ。