仕事で上京したので、終わったあとに池袋。どうせ空いているだろうと開始ギリギリに入場したら、ホントに10人程度しか客がいなかった。まあ芸協平日の池袋はこんなものでしょう。その後も20人〜15人程度の入りで推移。
●前座 馬ん次「手紙無筆」
主任・圓馬の弟子。悪くはないが、ご隠居がまるっきり棟梁のアニキになっている。
●吉馬「寄合酒」
家で飼っているカジカ(魚ではなくカジカガエルか)の餌にハエを取るふりをして、数の子を乾物屋からちょろまかすというの初めて聞いた。
●紙工芸 林家花
●藍馬「金明竹」
新真打。最後に奴さんの踊りも。なぜかこの人が終わったら、ぞろぞろと男性の年配客が帰りだし、少ない客がさらに減った。
●浪曲 太福
寄席では初めて見る。荒川区は銭湯の激戦区で・・・というなんか漫談みたいな新作?・・・家の周りに銭湯10軒って確かに多いけどね。しかしこの人ってそんなに新作センスあるだろうか? 松之丞くらいの性格の悪さがないとなかなか面白い新作は難しい。曲師はいつものみね子先生ではなく伊丹明先生。
●コント 青年団
●枝太郎「宿屋の富」
米福の代演。歌丸のカバン持ちをしていたころはいまより痩せていたが、太って少しこゑんに似てきた。八王子のミッション系女子高を文治と学校寄席で訪問。文治がJKの前で「ぼくは男が好きなんです」って・・・いくらなんでも云わないでしょ!
●桃太郎「裕次郎物語」
生前の喜多八といい、談志にモノ申したい気持ちはわかるが、そういう話はあんまり聞きたくない。人生を変えた三人「長嶋茂雄、石原裕次郎、春風亭柳昇」についてのトークでいいよ。
<中入り>
●漫才 宮田陽・昇
●夢花「転宅」
忍び込んだ家の残り物に手を付ける仕草がどれも同じで、しまいには自分でも「何食べてるのかわからなくなっちゃった」。
●遊雀「うどん屋」
本日の白眉。今年遊雀の「うどん屋」聞くの初めてじゃあないと思い返したら、あの(客が)最悪な末廣亭1月余一会があった。改めて聞くと、この人柳家だったと思ってしまう。おそらく1月と同じく短縮版で、みい坊の婚礼の繰り返しがカットされているのだが、あのくどいまでの繰り返しを聞いているうちに、傍若無人な客への愛着が育つのだ・・・それが醸成される時間がまだ足りない。
●奇術 山上兄弟
●圓馬「妾馬」
粗暴でざっくばらんが過ぎるが、いまや日本人が失ってしまった美徳を多く備える男・八五郎の出世譚。狭い池袋で聞くと、この人は本当に声が良い。
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