大雪の山々に雪が降り始め、冬の便りが聞こえ始めた。
旭川の町の木である七竈の葉が色ずき始めた頃、少し肌寒く乾いた風に寂しさを覚えたが、札幌と異なり旭川は落ち着いた趣のある街であった。
北海道のヘソにあたる富良野より北に50キロ36万の人口を懐に抱き、大雪山渓より流れ出でた石狩川と忠別川が街中を流れる北海道 第二の都市である。また,三浦綾子の生まれ育った街であり、その著作の舞台としても有名な町でもある。
東に比布、西に高砂、南に大雪山連峰、北に嵐山と周りを山に囲まれた盆地であるため札幌と比べて風も無く冬も過ごし易い街であり、蕎麦で有名な江丹別がある為蕎麦やとラーメン屋の多い町でもある。
旭川の春は遅い、5月の始め片栗の薄紫の花が1週間ほど咲き、小川のほとりに雪を割って咲く少し本州より大きめなフキノトウが咲き乱れ小川に沿って水芭蕉の花がさく。
次に蝦夷タンポポの黄色い大きな花があたり一面咲き乱れる。また桜の花は赤みが強く独特の趣がある。次に咲くのがラベンダーの花だが、この花も道沿いに植えてあるがなかなかかわいらしい花である。
夏が短い旭川だが、桜の花も、本州の染井吉野、でなく山桜、赤みの強い桜である。
旭川は、アイヌの地名では、忠別、アイヌは文字を持たないため当て字であるが、忠は、朝日の昇る、別は、川、水の有る所を示している。ちなみに愛別、然別、等がそれであるが。神居コタンも神の住む所を意味する。旭川に嵐山という場所がありそこが、神居コタンである。
これからの時期 雪が降り始め 街は白一色となるが 街のはずれに独酌という店が有る,古い造りだが味わいの有る酒と肴を出してくれる暖かい店だ。
最近、個人が経営する落ち着ける店が減っている。旅に出た時ぐらい落ち着いて酒を,味わえる店で静かな時を過ごすのも悪くない。
落語のネタ「鰍沢」「不動坊火焔」
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