狛犬渉猟File＠八坂神社（取手市）

○File＃482 八坂神社
○所在地…茨城県取手市東1−2−9
○社格など…取手総鎮守
○訪問日…令和元年9月7日
○歴史・由緒など…創建は寛永3（1626）年と伝える。上町・仲町・片町の三か町の産土神で、水戸街道の宿場町として栄えた取手宿の中心地付近に建ち、取手の総鎮守とされたようだ。



○境内入口・鳥居脇の1対（通算732号）

見事な獅子山型のペアである。

残念なのは、紀年銘が見当たらず、生年がわからない点。

技巧的なルックスから、幕末〜明治の生まれではないか？　と推察する。

市の文化財にも指定される社殿（本殿・拝殿）など、境内の建物が明治30年代に集中して再建されているところを見ると、この狛犬も同じような時期に奉納されたものかも知れない。

獅子山型のお約束で、台座下にそれぞれ子狛が配されるが、阿形側の子狛は、二匹がお互いの尻尾とタテガミを噛み合ってじゃれつく姿で表されている。
惜しむらくは、いちばんの見どころともいうべきその部分が、風化してハッキリしなくなっているところ。。