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2019年09月05日06:11

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逃亡犯条例撤回を発表;香港行政長官はスターリニスト中国の小間使い:辞任すら認められない林鄭月娥

 昨夕、香港行政長官の林鄭月娥はテレビで、刑事事件の容疑者をスターリニスト中国本土に引き渡せる逃亡犯条例の白紙撤回を表明した。

◎無期延期を白紙撤回しただけ、本質は変わらず
 6月からの市民の大規模デモで、条例案改正を無期延期すると表明していたが、撤回は拒んでいた。
 しかし民衆は、この他に普通選挙の実施など「5大要求」を掲げているが、それ以外は拒否した。
 林鄭にすれば、スターリニスト中国からようやく白紙撤回の承認を得て、事態収拾に乗り出したという腹づもりだろうが、条例の無期延期を白紙撤回しただけで市民はとうてい矛を収められないだろう。
 民主活動家の周庭氏は同夜、さっそく「喜べない。これからも活動を続ける」とツイッターで表明した。
 ただ林鄭とその背後の共産党中国は、市民と民主派との分断を狙っている。その策謀を粉砕できるかどうか、問われる局面に入ったとも言える。
 なお以下の文章は、昨夕の林鄭の発表前に書いたもので、手直しする時間も無いうえ、事の本質はほとんど変わっていないので、そのまま掲載する。

 スターリニスト中国は、香港の騒乱をどう収拾しようと思っているのだろうか。
 反対党も権力を監視する自由なメディアもないスターリニスト国家で、権力の階段を登ってきただけの習近平ら、共産党幹部は、6.4市民革命(いわゆる「天安門事件」)のような血の弾圧しか知らない。

◎収拾策は習近平も分からない?
 だから彼らの頭の中には、武力による制圧しかないはずだ。それ以外の「経験」がない。しかしその選択を安易に採れないことは、アメリカもEUもこぞって「憂慮の念で注視」しているだけに、彼らにも分かっている。香港で血の弾圧を断行すれば、香港とスターリニスト中国本土から一斉に資本が逃げ、また大規模な経済制裁を受ける。
 それは、習近平の権力をぐらつかせ、失脚へと至る道だ。
 本当のところは、どうしたら良いのか、分からないに違いない。しかし、若者たちに妥協することを頑なに拒んだところで、事態が好転するはずもない。
 かくて香港市民に深圳から威嚇をしつつ、行政長官に事態収拾を丸投げせざるをえない。

◎デモする市民への譲歩も一切No!
 それを示したのは、ロイター通信の30日の報道だ。
 香港行政長官の林鄭月娥が、「逃亡犯条例」改正案の取り下げをスターリニスト中国政府に提案したが、スターリニスト中国はこれを却下したという(写真=記者会見で辞任を認められなかったことを認めた林鄭)。
 さらに彼らは同時に、抗議参加者らの他のいかなる要求にも応じないよう林鄭に命じたという。ロイター通信は、事情を直接知る関係者3人の話を基に裏付けをとっているから、確かな話だろう。
 こう「主人」に言われてしまった以上、林鄭はどうしようもない。
 辞任によって血路を開こうとしても、その辞任すらスターリニスト中国から、拒否されている。

◎ヘアサロンにも行けないと嘆く林鄭、哀れ
 かくて進退窮まった林鄭は「外出もできない。ショッピングモールやヘアサロンにも行けない」と愚痴を言うだけ。経済人との会合で発言した内容で、ロイターは音声データ付きで流した。
 このところデモは、一部若者たちの行動が過激化する一方、中学生にまで抗議の授業ボイコットするなど、広がりも顕著になった(写真=「人間の鎖」で抗議するデモ隊と5大要求のプラカードを掲げる中高生)。
 これだけ香港全体に広がった反林鄭、反スターリニスト中国の機運を、スターリニスト中国からの応援も含めた警官隊の暴力だけで収拾できるはずはない。
 香港の強みの経済は、こうしている間にも蝕まれていく。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201909050000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「月面に氷、火星に液体の水の湖を確認」
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