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2019年08月05日22:23

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妄想物語

〜やってはいけない事〜

《あのねぇ
日曜日に学校に来ちゃちゃいけないよ
日曜日に理科室をのぞいちゃいけないよ
日曜日に西側校舎の階段を上がっちゃいけないよ
ボク伝えたからね
じゃあねぇー》

そう言いながら汐ゐ先輩ジュニアが教室を出て行った…
二人ともそれぞれ斜め右上に視線を向けながら考える

林さんが切り出す
『ねえ あさっての日曜 ヒマ?』

お友達が即答する
『うん ヒマ』

一年生が日曜に学校に行くにはそれ相応の理由がいるので
いい事思いついたと林さんが言う
『金曜日にわざと忘れ物して日曜日に取りに行っか?』

お友達が生徒手帳を取り出して《年間行事》のページを開く
『秋に学園祭があるみたいだから学年主任の先生に
《クラス模擬店打合せ:実施日日時 日曜10時〜15時》
の届け出で出してみる』

二人はいいコンビだ

・・・・・・

その日の夜 
夜間警備の定期構内巡回が終わった校舎の理科室で話し声が‥

筋肉標本1が呟く
《最近 華の日曜に誰も学校に来ないなあ》

筋肉標本2が応える
《華の日曜って思うのは俺らだけ》

筋肉標本1が納得して更に呟く
《そうだよな
ナイトミュージアムならぬサンデイパラダイスだよなあ》

筋肉標本2が応える
《パラダイスと思っているのも俺達だけ》

そして
西側校舎の二階から三階に上がる階段の踊り場で話し声が‥

ステンドグラスに扮した夢の国門番達が呟く
《俺達いつまでっここに貼り付いていたらいいのかなあ》
《妹姫がいいって言うまで‥》
《『もういいわよ 戻ってらっしゃいなぁー』》
《全然似てねえーし》


とにかくバニシングポイントは確実に近づいている


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