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2019年08月04日22:07

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妄想物語

〜誘い〜

お弁当も食べ終わり
お隣どうしの二人が特に示し合わせたでもなく
通路を挟んで向かい合う

『今日って朝からなんか変だと思わない?』
林さんは耐え切れず打ち明ける

『うん 私もそう思ってた』
林さんのお友達も相槌を打つように応えた

『四限目くらいから
授業が現実なんだか夢なんだか判らなくなって…』
悩んでいるらしいけど 表情はいつもの笑顔が林さんらしい

『そうね なんか 空間の歪に入ったような感じで…』
驚くべき発言なんだけど いたって冷静なのがお友達らしい

『あのね この間三年の汐ゐ先輩の教室に二人で行った時
汐ゐ先輩が《二人とも僕らの世界に来る?》って言われたの』
林さんが嬉しさと戸惑いが同居している表情で言う

『うん 確かにあの時から 私の周りの空気ゆらゆらしてる感じ』
またしても驚きの発言をお友達がする

すると二人が向かい合った通路の先の教壇側がぐにゃりとした

『そうそう こんな感じ…』
林さんがぐにゃりとしてよく見えない教壇の近くを
目を凝らしてみる…

「こんにちは!」

『『 えっ!? 』』
林さんとお友達は想定外の事態に同時に声をあげ戸惑う
何が想定外かというと通路の教壇の目の前に
小っちゃい男の子?が立っていたから

「ボクねぇー 三年の汐ゐなんだ そんでねえ ここって時空の歪なんだよ」 

二人は《《えーっ!?》》と声を合わした…
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