mixiユーザー(id:3102427)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2019年07月31日17:36

195 view

観賞２展／“遊びの流儀”　“マイセン動物園展”

いずれも、どうしようかな～　と､ぐずぐずしていたところに、
チケットが転がり込んで来て、
｢行こう行こう！｣と言う同行者も居て…(笑)
そんなわけで､

7/29(月)
いつもほど気合を入れず、日頃はしない美術展２展ハシゴを決行。

まず六本木。

“遊びの流儀　遊楽図の系譜”＠サントリー美術館
　　― サントリー芸術財団50周年 ―

10：00　開場ギリギリ､入口にのんびり集合。
笑っちゃうほど空いている。

「遊びをせんとや生まれけむ」
私の人生のテーマ！　座右の銘！のこの詞。
平安時代末期の歌謡集｢梁塵秘抄｣の有名な一節。
人間が生きていく上での｢のりしろ＝ゆとり｣が“遊び”だと､私は思う。
これがなければ｢芸術｣も｢スポーツ｣も存在しない。

で、
いにしえより、日本人は､貴賤に関わらず“遊び”というゆとりを持って
生きてきたらしい。
素晴らしい民族である！

入口の前に、まず遊びが…

入場

第1章｢月次風俗図｣の世界―暮らしの中の遊び
第2章遊戯の源流―五感で楽しむ雅な遊び
古くから主要な画題であった｢風俗図｣や｢遊楽図｣に、
貝合や蹴鞠、羽子板といった情趣豊かな｢遊び｣に
熱中する人々が描かれている。

貝合わせ

蹴鞠・毬挟(まりはさみ)

第3章琴棋書画の伝統―君子のたしなみ
中世以降には、中国の士君子の嗜みとして奨励された
｢琴棋書画(琴・囲碁・書道・絵画の意)｣の影響を受けて､
｢琴棋書画図｣を主題とした屛風や襖絵が盛行。

第4章｢遊楽園｣の系譜①―｢邸内遊楽図」の諸様相　
第5章｢遊楽園｣の系譜②―野外遊楽と祭礼行事

第6章双六をめぐる文化史―西洋双六盤・盤双六・絵双六
ほとんどバックギャモン。

盤双六・絵双六も凝った美しく面白いものが並ぶ。

第7章カルタ遊びの変遷―うんすんカルタから花札まで

芸術的工芸品の域に達する物から､
下々が楽しむ簡易な物まで…
遊びに貴賤は無いのだ。

第8章｢遊楽園｣の系譜③―舞踏・ファッションを中心に
国宝｢婦女遊楽図屏風｣　全図

　　　　　　　　　　　　　　＜左＞

　　　　　　　　　　　　　　＜右＞

展示品唯一の国宝。
さすがに圧巻！　ずっと後世の画家が描いたといってもいいモダンな画。
立体感を感じる。
｢琴棋書画｣はキッチリ反映されていて、
琴＝三味線/棋＝双六/書＝手紙･すずり箱/画＝私的解釈でお化粧に置換？

｢誰が袖図屏風｣(根津美術館蔵)

人を描かずに、その存在を感じさせるこの手法。
｢葵の上｣だね！
なんと美しい､モダンな､あるいは斬新な着物たち。
其一風な朝顔の絵がさりげなく描かれているのがいい！

たくさんの佳作が心を愉しませてくれる。
画像が見つからなかったのが残念！
正円を画く和算の技術が活かされた、
輪舞図が､端切れで描かれ…　個人蔵だって！　
どんなお方がお持ちなのやら？
宝石やドレスには動かない私の妬み心、
こういう時、チト震えるのよね｡(笑)

ラストにさりげなく北斎の小品｢馬尽　将棋駒｣が！
ほぉ～っ？　そう思って観ると名品に観得る…(笑)

全く期待せずに来て、イイ物をたくさん魅せて頂いた。
ファッション関係のデザインに関わる人は、
絶対観た方がいいと思う。

“マイセン動物園展”＠パナソニック汐留美術館
マイセンの「動物」にテーマを絞った展覧会！
動物彫刻から壺や皿に描かれた動物まで、
リアルでありながら可愛らしいマイセンの
超絶的な技法による動物たちが一堂に！

先に約10分のﾌﾟﾛﾓｰｼｮﾝﾋﾞﾃﾞｵを観てマイセンの予習。
この会場、いつもいいビデオを流してくれる。
そして入場。

まず、＜猿の楽団＞byヨハン･ヨアヒム･ケンドラー､ペーター･ライニッケ
（1820～1920年頃　個人蔵）がお出迎え。

第 1 章　神話と寓話の中の動物
＜ヒッポカンポスの引く凱旋車に乗るネプトゥヌス＞

ヒッポカンポス＝海馬　左：水かき　右：エラ　がある！

＜四大陸＞
アメリカ大陸発見により各地域の異国への憧憬がうながされる｡

上：左アジア大陸　右アフリカ大陸
下：左ヨーロッパ大陸(4大陸の王なので頭に王冠､王笏と宝珠を持ち、
　　　白馬を従える｡)　右アメリカ大陸

＜四大元素＞

海馬が居るのは「水」他に「地」「空」「火」

第 2 章　器に表された動物
マイセンなどヨーロッパの陶磁器工房では
いわゆる器にも動物装飾が用いられる。
＜スノーボール＞

この網のような花々の中に鳥が1羽居るの！

第 3 章　アール・ヌーヴォーの動物
19世紀末から20世紀初頭にかけ、ヨーロッパの美術工芸界では
アール・ヌーヴォーが流行。
マイセンでも取り入れられ、
色彩部分でイングレイズという技法を導入。
柔らかな見た目と色合いを生かし表現された犬や猫、
ペンギンといった動物たちの表情が魅せ所。
＜犬たち＞　智沙も居た！