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2019年07月12日11:23

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「旅のおわり 世界のはじまり」

シルクロードを舞台にした、黒沢清監督、前田敦子主演の日本・ウズベキスタン・カタール合作映画です。
迷っていたのですが、ウズベキスタンに行ったことがあるので、終わってしまう直前に見ました。
テレビのバラエティー番組の取材のためにウズベキスタンを訪れたレポーターが、番組クルーとともにシルクロードを旅する姿を、現地でのオールロケで描いています。
テレビ番組レポーターの葉子はカメラが回っている時だけはにこやかですが、それ以外は、現地の人はもちろん、スタッフとの誰とも関わろうとせず、心を開くのはスマホでつながる恋人だけ。
そんなある日、葉子は撮影が終わり、ひとり町に出て、かすかな歌声に導かれ、美しい装飾の施された劇場に迷い込みます。この劇場は旧ソ連の日本人捕虜が建造に関わったナボイ劇場で、私は残念ながら行きそこなったので、映画の中で見られてよかったです。

私が期待するようなテレビ番組でないこと、そういう映画でないことは充分わかっていたものの、巨大な湖に潜む幻の怪魚探し、飼われているヤギの「解放」、遊園地のスリルあり過ぎの回転ブランコの場面など長すぎ。ウズベキスタンで一か月ロケしたそうですが、世界遺産の青の都、サマルカンドの美しい遺跡などはほとんど見せてくれず、あまりにももったいないなあと思わざるをえません。
夢は歌うことだった葉子が、夢をかなえようと決意して標高2443mの山頂でアカペラで歌う「愛の賛歌」は印象に残ります。


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