「エリカ38」

樹木希林が生前、自身初となる企画の下で製作された映画で、実在の事件をモチーフに、多くの人をだまし、最後は異国の地で逮捕された女の姿を描いています。
聡子＝自称エリカは、愛人の指示のもと、支援事業説明会という名目で人を集め、架空の投資話で大金を集めていました。彼が複数の女と付き合っていることを知ると、彼と連絡を絶ち、自ら大金をだまし取っていくようになり・・・。

この事件、全く覚えていませんが、38というのは60歳を過ぎていたのに、海外の愛人に偽っていた年齢で、エリカ役は、45年ぶりの映画主演となる浅田美代子が務めています。ドラマ共演から公私の付き合いがあった樹木希林が浅田の代表作になってほしいという思いから今作を企画し、自らもエリカの母役で出演しています。

浅田美代子は、きれいに撮られているわけではないけれど今もスタイルが良いです。確かに
違う面を引き出しているとは言えるけれど、面白いわけでも共感できるところがあるわけでもなく、単に浅田美代子のための映画だったような気がしました。