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2019年07月02日16:47

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「新聞記者」

菅官房長官に個人攻撃されても権力と戦う東京新聞の記者、望月衣塑子さんの著書を原案に、藤井道人監督がシム・ ウンギョン×松坂桃李主演で映画化。政権が隠す権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだ若手官僚を軸に描く社会派サスペンスです。

日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、アメリカで育った社会部記者、エリカは大学新設を巡る内閣府の不正を示す極秘公文書の真偽を探る取材を始めたところ、あらゆる手段で政権を守ろうとする内閣情報調査室から激しい妨害に遭います。
一方、内閣情報調査室官僚・杉原は「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、現政権に不都合なニュースをコントロールする現在の任務に疑問を感じていました。そんな二人が出会い、政権の深い闇を知ります。

公文書改ざん、政権への忖度(そんたく)、首相の親友、新設学部の認可、関係者の自殺、レイプ事件の不起訴など、最近、次々に起こった事件を想起させ、「私たち、このままでいいですか?」と問いかけます。勇気と良心を持ち、権力に立ち向かうのは茨(いばら)の道です。重厚な、勇気ある作品ですが、闇の深さと現実社会の怖さを実感させるラストでした。監督が言うように、社会や組織に無関心な若い人にこそ、是非見て考えて欲しい映画です。

シム・ ウンギョン×松坂桃李、二人とも好演です。たぶん、記者の役を演じる日本人女優がいなかったのだろうと思われ、それは残念ですが、シム・ ウンギョンは「サニー 永遠の仲間たち」、「怪しい彼女」で見ているのに全く違う雰囲気でよかったです。
田中哲司演じる内調の上司の目と「この国の民主主義は形だけでいいんだよ」のセリフにぞっとしますが、この映画に出るだけで、勇気があるのでしょう。他の共演者は本田翼、高橋和也、北村有起哉、西田尚美など。
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