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2019年05月21日22:14

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「ホワイト・クロウ」

俳優レイフ・ファインズの監督作で、ソ連から亡命し、世界3大バレエ団で活躍した伝説的なダンサー、ルドルフ・ヌレエフのパリでの亡命にいたるまでの半生を描いたイギリス・ロシア・フランス合作映画です。

1961年、23歳のルドルフ・ヌレエフは、海外公演のため生まれて初めて祖国ソ連を出て、フランスに来ます。パリでの生活や文化・芸術に魅せられていきますが、その行動はKGBに監視されていました。

共演は「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルコプロス。ファインズはヌレエフの教師役を演じています。
新しいバレエ界の異端児セルゲイ・ポルーニンも出演し、本物のバレエダンサーたちによってバレエの場面も味わえます。

バレエは子どもの頃に習っていただけで、ヌレエフも名前だけは知っているだけでしたが、美しい映画で楽しめました。激しい性格で、少し自分勝手で有名な人だったそうで、そういう場面も出てきますが、何より情熱があること、自由になりたいという気持ちがよく伝わってきました。空港での亡命のシーンはとても緊迫感がありました。

主演はオーディションで選ばれた現役のタタール劇場のプリンシパル、オレグ・イベンコで、映画での演技は初心者だそうですが、表情も良く、堂々たる演技です。
多くのシーンはセルビアで撮影したそうですが、大好きなエルミタージュ美術館など、サンクトペテルブルクの場面もあって、嬉しかったです。パリのルーヴル美術館でも撮影されています。

ホワイト・クロウとは白いカラスのことであるが、「類稀なる人物」「はぐれ者」という意味もあるそうです。

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