「ある少年の告白」

2016年に出版され全米で大きな反響を呼んだ実話をもとにした人間ドラマで、アメリカ映画です。
アメリカの保守的な田舎町で育った少年、ジャレッドは牧師の父と母のひとり息子として何不自由なく育ちました。大学生になったある日、彼はある出来事をきっかけに、自分は男性のことが好きだと気づき、両親に打ち明けます。両親は息子の告白を受け止めきれず、同性愛を「治す」という矯正施設に入れますが、ジャレッドがそこで目にした口外禁止の「救済プログラム」の内容は驚くべきものでした。
自らを偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じ、ジャレッドは遂に・・。

他の国に比べ自由と思われる国、アメリカでこんなことがあるなんて、いつ時代の話かと思ったら、スマホではないけれど、ケイタイの時代で、ほんの少し前のことです。現在も共和党が強い州を中心に３６州で矯正施設が存続して、多くの人が入所していることに驚かされ、怒りを感じます。

また、親子関係の問題としても、興味深い映画でした。

ジャレッドにルーカス・ヘッジズ、両親役をラッセル・クロウとニコール・キッドマン。
グザビエ・ドランなど、イケメンも何人か出演し、監督のジョエル・エドガートンは出演もしています。