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2019年03月12日21:08

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「天国でまた会おう」

第1次世界大戦後のフランスを舞台に、二人の帰還兵を描き、フランス文学界で最も権威のあるゴンクール賞に輝いたピエール・ルメートルの傑作小説の映画化で、セザール賞5部門を受賞したフランス映画です。

大戦の終結目前、攻撃中止の命令を受けたにもかかわらず、仏軍の中尉は攻撃命令を出します。若いエドゥアールは、年配の兵士、アルベールの命を助けますが、自分は顔に重傷を負ってしまいます。
富豪の息子で、才能あるアーティストであるエドゥアールは家族にも会いたくないと言い、アルベールはエドゥアールの戦死を偽装し、二人でパリに戻ります。顔の半分と声を失ったエドゥアールは、たくさんの仮面を作って自分を表現し、彼の言葉を「通訳」する少女も仲間に加わります。
戦没者記念碑の建設に対して国民の関心が集まり、エドゥアールはその記念碑を作るお金を集める詐欺を思いつきますが、本当の目的は・・・。

戦争で犠牲になったり、無事に帰還しても貧しい暮らしを強いられている者が大勢いる一方で、戦争を利用して富める者たちがいるという不条理が何とも腹立たしいですが、救いと希望があるラストシーンにほっとさせられました。
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