mixiユーザー(id:283341)

2019年03月11日12:39

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映画「宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち」第7章

完結。リメイクの中で大きな変更点と云えるのは、大帝ズォーダーの設定だろう。
古代文明が生み出した人造人間として登場し、怨嗟から反旗を翻したことになっているが、
1970年代の悪の権化のようなキャラクターより遥かに深みがある。但し、其の苦悩が
表に出てしまい、倒さねばならない相手としては動機付けが弱くなっているようだ。
この点を活かす為にストーリーも少しふらついてしまい、和睦しかけている。このままでは
展開が逸れるので、修正の為にズォーダーの後継者を無理に殺したようにも見える。
書き換えず残したシーンも多くあり、こちらはあまり齟齬がない。戦死する加藤、弁慶の
仁王立ちで息絶えた斉藤、其の際の台詞「慌てず急いで正確に」はキーマンに
向けられたがそのまま。斉藤の台詞は初見だと意味不明かもしれないが、リメイク前を
知っていると泣ける。
ストーリー的には特攻で終わったほうが綺麗にまとまるような気はするが、生命もまた
重要なテーマなのでラストシーンは異なる。が、生還させる為にやや長めのエピローグを
用意することになり、ここで感動が薄れる感じは否めない。まあ、強力な道具であった
時間断層をここで効果的に使ったアイディアは見事だったが。他にも面白い演出は
幾つかあって、EDの楽曲やラストの音楽は当時と同じ。沢田研二の歌は歌謡曲の
雰囲気を払拭できずアニソンとしてはどうかなとも感じるのだが(そういえば島倉千代子)
あの頃に時が戻るようでオールドファンとしては歓迎。最後のナレーションにズォーダーを
起用した点は意味深なメッセージと捉えている。
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