森あいり「俺の妹がこんなに可愛いわけがない　黒猫if」４巻

完結。私はこのシリーズの本編を好きになれなかったが、黒猫ルートには共感している。
かつてのコミカライズで、本編を黒猫視点から展開しラストはオリジナルシーンで
締めくくった作品があった。自分的にはそちらが正史で、いまだに評価が
高いままである。
さて、本編終了後も原作者の意欲は衰えず、分岐して複数のルートを有する
シリーズとなった。あやせ、加奈子のルートは夫々に特徴的でありファンの妄想を
満足させる作品と思っている。黒猫ルートは森あいりの作画でコミカライズされて
原作準拠の手堅い作品。２人のラヴラヴぶりが過不足なく描かれて、これぞ王道と
呼べる展開なのである。余談だが2010年頃に現れたヒロインたちの中で、黒猫は
ダントツに魅力的であった。メガネスキーの私が地味子を差し置いて推す程の
ヒロインだ。なので、原作の全12巻とあやせifの２巻（加奈子ifは未購入）を
ブックオフに売り払っても、黒猫ルートの２冊は手元に残すのは当然のこと。