mixiユーザー(id:5755958)

2019年03月10日19:46

116 view

「あの日のオルガン」

太平洋戦争末期に日本で初めて保母(保育士)たちが幼い園児たちと共に集団で疎開した「疎開保育園」の実話を取材して久保つぎこが書いた原作を、長年にわたって、山田洋次監督と共同脚本、助監督を務めてきた平松恵美子の監督、脚本により映画化。
1944年、東京。警戒警報が鳴り、防空壕に非難する生活が続く中、品川の戸越保育所では園児たちの安全を確保するため、保母たちが保育所の疎開を模索していました。最初は幼い子が可哀そうだと反対していた親たちも、次第に危機感を募らせ、子どもだけでも生き延びて欲しいと保母たちに我が子を託しました。ようやく受け入れ先として見つかったのはボロボロの荒れ寺でした。疎開生活をスタートした若い保母たちは、食糧難をはじめ、さまざまな困難に直面しながらも、互いに励まし合いながら奮闘します。
東京大空襲で親きょうだいを失った子もいましたが、疎開保育園の子どもたちは終戦の日まで全員が無事でした。

戦争の直接的な表現は少しでも、戦争の恐ろしさ、悲惨さは嫌というほど伝わってくる映画です。学童疎開は知っていましたが、疎開保育園があったことは全く知りませんでした。誰もが自分のことだけでも大変な時に、大切な命を未来につなぐことを願い、53人の幼い命を守った知られざるヒロインたちに、感動させられました。

キャスティングも良く、戸田恵梨香がベテランの主任保母、大原櫻子が天真爛漫な新米保母を演じていて好演です。佐久間由衣も印象に残る保母役でした。若い俳優さんが、こういう映画に出るということだけで、ちょっと尊敬してしまいます。多くの人に見てほしい映画です。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する