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2019年03月09日10:02

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3月5日 新宿末広亭上席夜の部

●ルーク・ペリーが亡くなるなんて! とは云っても「ビバリーヒルズ青春白書」におけるディラン・マッケイとしてしか考えられないのだが。シャナン・ドハティとお似合いだった。彼女が実際ブレンダみたいな女の子で、ホントに実生活も二人が付き合っていれば、それは素敵なおとぎ話だったろう●

 演芸場三月上席。昼の部の主任・伸治が久々に聞きたくなり、上野で仕事を終えてから2時ごろ入場。場内から大うけの笑い声が漏れ聞こえてくるので、誰があがっているのかしらと思ったら、講談の紫が「木津の勘助・勘助島の由来」を読んでいた。「月とスッポン、加勢大周と一般大衆」これでまた大きな笑いが起きる。本日の客は良いお客様のようだ。

●寿輔「猫と金魚」
 そういう客を寿輔は漫談でいじる。途中、ペットボトルでお茶を飲んでいたマダムが餌食となり、そこから笑いがまた巻き起こる。当意即妙というやつだね。落語の方は終わり5分くらいだけ。

<中入り>

●漫才 ひでや やすこ
 安定のヅラネタで大爆笑。しかしひでや先生はヅラでも、あれだけガタイがよろしいと押し出しが利くし、若いころはモテたでしょうね。

●小文治「宮戸川」
 この噺の面白さは霊岸島のおじさんにある。恋愛に疎い幼馴染をロックオンするお花も可笑しいが、「おじさんぜーんぶ呑み込んだ!」のおじさんの演じ方にこの噺の出来はかかっているだろう。本日の小文治、その点すばらしかった。

●助六「酔っぱらい」
 漫談からの酔態の模写。確か「酔っぱらい」と云っていたが、そういう噺なわけではなく、別の噺の部分を抜いて演じたという感じなのかな。

●太神楽 正二郎
 太神楽芸人で、両協会通じて一番気に入っている人だな。

●伸治「長屋の花見」
 「平日なのにたくさんお越しいただき・・・このくらいの入りがちょうどやりやすいんです」と云う通り、今日は8割がた客席が埋まっている。久しぶりに聞く高座。先ごろ笑三は亡くなったが、米丸がいまだ元気に末廣亭のみで演じている(ただし噺はループ気味)。「60代でまだ中堅扱い」と云っていたが、良い意味で若々しい噺家さん。軽快でポンポンッと噺がはこぶ。「長屋の花見」はこうでなくっちゃ。円熟とは違う境地を得た人である。他の一門をしくじっても、この人の下でやり直そうとする人がいるのもわかる気がする。芸協の池袋は5日で主任が替わるので、今日がこの人の楽日。


 「この後夜の部もよろしく」と伸治が云っていたが退出。ジュンク堂で仕事に必要な資料を仕入れ、新宿に出て春物の洋服を見る。伊勢丹にうじゃうじゃいた中国人観光客は、少し落ち着いた気がする。7時から遊雀が主任の末廣亭夜の部へ。ところが券売で確認すると、今日は主任が圓馬だという。ただでさえ寄席の主任をとるのが難しい芸協で、遊雀が末廣亭代演するとは考えもせず、チェックを怠っていた。ええ〜な気分だが、このまま帰宅する気にもなれず、そのまま入場。場内寂しいながらも客がちらばり、そこそこ入っているようにも見える。

●松鯉「赤垣源蔵 徳利の別れ」
 7時で入場するとこの人が登場。センターわけではなく、普通のオールバックで、この方が全然お似合い。敢えてのセンターわけだとそっちの方が気になって、講談に集中できない。「冬は義士、夏はお化けで飯を食い」といったのは、先代の山陽だったのだな。春だが赤穂義士銘々伝。

<中入り>

●小痴楽「両泥」
 この出番はこの人、浪曲の太福、講談の松之丞、宮治、昇々が交替で登場。松之丞が出るのは楽日だけだが、日曜日だし客が多いんだろうな。NHK「落語ディーパー」の収録があったとかで、「あの番組で扱う落語で知らない噺が多すぎる」としれっと云っていた。まだ若いんだから、もう少し演目増やそうよ。

●コント 青年団
 このグダグダ感、面白すぎる。

●可龍「大安売」
 遊之介の代演で久しぶりにこの人。マクラで小痴楽の真打昇進について触れ、16歳で入門したち太郎時代の話などをする。楽屋でたいへん可愛がられたそうである。自分も覚えているが、高座に出てくると子供落語みたいな姿なのに本当に上手かった。この人は安定の巧さ。まだ末広では主任はとっていないかな? 

●遊史郎「一目上がり」
 鯉橋も代演かぁ〜。しかしながら遊史郎の「一目上がり」、なかなか良かった。今日は池袋からこっち、春らしく軽い落語の連続で、いつになく芸協の寄席を楽しんでいる。

●奇術 北見伸
 伸先生もまだ50代なのだな。

●圓馬「お見立て」
 いままで見た「お見立て」の中では雲助と並ぶ素晴らしさ。たいへん結構な「お見立て」だった。圓馬の落語はいままでも見ていたが、正直云うと圓馬の主任だったら足を運んだかどうか。こういう巡りあわせが稀にあるのが寄席の楽しさだ。
 喜瀬川花魁が「おかくれになりました」「隠す?(アキラ100%を真似た不適切動画の)大戸屋か?」「いえ、なくなりました」「なくなる?(販売終了が報じられた)瓶のフルーツ牛乳か?」と、今日の新聞に載っていたニュースを即入れ込むフットワークの軽さ。場内大爆笑である。こんなに楽しい落語が聞けて、今日の客は幸せ者だ。年齢よりも老けて見えるが圓馬まだ50代後半、60代の伸治といい、今日は芸協若手、中堅どころ?の軽妙さに大いに笑った。春はもうすぐそこまできている。

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