mixiユーザー(id:283341)

2019年03月04日20:53

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ドラマ「盤上のアルファ」

元奨励会員のチャレンジを描いた作品。ドラマティックな描写にする為、大袈裟な
表現も多いが気にしないことにする。ひとつだけ物申すと、対局者の表情が豊かすぎる。
棋士はポーカーフェイスが多いので、好手を指してドヤ顔をしたり悪手を指して
しまったと声をあげたりはしない。
劇中、棋士が登場して不意打ちに喜んだ。インタヴューを受ける羽生九段と加藤一二三九段、
そして名棋士として森下九段(役名は水上九段)。水上九段の実子で二段の奨励会員役に
森下大地。何と親子共演である。話題性を狙ったとはいえ、見事な演出だった。因みに
森下大地は将棋は左程でもなく、囲碁のほうが得意であるらしい。そして女性の
奨励会員に竹俣紅。退会が決まっているので複雑だが、タレントの道を選択するのであれば
経験を積む機会としてもらいたい。負けた時の苦悶の表情は、棋士としては盛っているとは
いえ、出演者の中では一番勝負師らしいと感じた。
境遇の違う棋士たちを描いたのは好感が持てる。タイトルを獲る若手強豪、あと一歩で
プロ昇格を逃した奨励会員、弟子に期待するアマチュアの強豪。どれも実在するので、
棋界通の視聴者も同調し易い。
物語は三段リーグ編入が決まってハッピーエンドとなった。が、プロ棋界のシステムを
理解していればここはスタートラインと知っている。二段相手に6勝2敗もきついが、
20から30名が在籍する三段リーグで上位2名に食い込むのはもっとハードルが高い。
本当の勝負はこれから。
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