囁きに返答してみた。
「かわるって何?」
すると目の端の闇が笑った気がしたと思ったら、
灯りをつけているのに近づいてくる。
「ねぇ、かわってよ・・・かわってよ」
徐々に視界が闇に覆われる。灯りを見ても止まらない。
「かわってよ・・・かわってよ」
視界がほぼ見えない。闇の中の顔はゆっくり笑うと、
「次は君の番」
そう言いケタケタ笑う。
その顔しか見えない中、手にしていた懐中電灯を自分の目に当てた。すると、
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そう叫び声をあげると、闇は元の位置に戻った。そして何時ものように、
「ねぇ、かわってよ・・・かわってよ」
そう囁き続けた・・・
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