ギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が、18世紀初頭のイングランドの宮廷を舞台に、アン女王とその寵愛を奪い合う女官と侍女を描いたアイルランド・イギリス・アメリカ合作映画です。
本年度アカデミー賞最多10ノミネート作でしたが、女王に扮したオリビア・コールマンが主演女優賞を受賞したのみでした。受賞スピーチで、「私は昔清掃員だったんです」と言ったのにはびっくり。全く知らない女優でしたが、興味深い女優さんかも。
レイチェル・ワイズが女王の幼馴染で女官長を務める支配力の強いレディ・サラ(チャーチルの先祖だそうです)を演じています。
エマ・ストーンはサラの従で上流階級から没落し、召使いとして雇ってもらったアビゲイル役。野望のためには、どんな手だって平気で使う女です。変化していく三人の関係が面白いのですが・・・。
主要登場人物三人がアカデミー主演女優賞、助演女優賞に揃ってノミネート、三人の演技はさすがですし、美術、衣裳などゴージャスですが、露悪的な描写、悪趣味な場面も多く、好き嫌いが分かれる映画です。
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