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2019年02月24日14:41

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狛犬渉猟File@稲毛神社

○File#364 稲毛神社
○所在地…神奈川県川崎市川崎区宮本町7−7
○社格など…旧郷社、神社本庁別表神社
○訪問日…平成31年2月4日
○歴史・由緒など…創建年代は不詳。社伝によれば、欽明天皇の御代(在位539〜571)に武甕槌神を祭神として鎮座、平安末期に当地を領した河崎冠者基家(秩父平氏)が山王権現を勧請して以降は、「河崎山王社」「堀之内山王権現」「五社山王」「三社宮」などと改称したと伝える。鎌倉時代には、将軍家より社領700石を賜り、佐々木高綱が源頼朝の命を受け、社殿を造営したとも云う。足利時代には、当時の神主が新田氏と関係が深かったため社領を削られたと云うが、江戸時代には「山王社」として20石の御朱印状を受領。川崎宿および河崎七ヶ村の鎮守として崇敬を集めた。明治初年の神仏分離令により「川崎大神稲毛神社」へ、さらに「稲毛神社」へと改称したと云う。
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○社殿前・奥側の1対(通算562号)
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藝大大学院の文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室の教授にして彫刻家でもある籔内佐斗司氏の制作による、その名も「天地睨みの狛犬」!
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籔内佐斗司と言ってもピンと来ない人でも、平城京遷都1300年記念事業のマスコット・キャラとして誕生し、物議を醸した「せんとくん」(※現在では奈良県のマスコット・キャラである)ならご存じだろう。この「せんとくん」をデザインしたのが籔内氏である。
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「せんとくん」に負けず劣らず、この狛犬もエッジの効いた造形。従来の狛犬よりも、三峯神社や御嶽神社系統の神使である山犬・狼の造形に近い。
生年は、「平成3年2月17日」(吽形台座裏面プレート内に紀年銘)で、「御大典記念」とあった。


○社殿前・手前側の1対(通算563号)
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前述の籔内氏に先駆けて、オリジナルの狛犬をデザインしたことで知られる著名人に、明治〜昭和初期にかけて活躍した日本を代表する建築家・伊東忠太がいる。
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このペアは、伊東自身の制作ではないと思うが、彼がデザインした狛犬の影響が見て取れる護国型の1対だ。
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生年は、「皇紀二千六百年記念/十一月十(?)日」(阿形台座裏面)とあったので、つまり昭和15年の生まれ。生年的にも、伊東の活躍した時期と合致する。


○境内社・子神社前の1対(通算564号)
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明治3年建立という古い建物であるためか、周囲を柵で囲われ保護されていた境内社・子(ね)神社の前に、ひっそりと鎮座して神前を護るペア。
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柵内にあるため詳細を確認できず、よって生年なども不明だが、柵外から見た限り、”はじめ昭和”寄り(つまり厳めしめのルックス)の”現代岡崎型”といった印象だった。
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