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2019年02月04日21:16

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『イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの』に行って来た。

早くも汗ばむような陽気となった立春。。
春は早く来て欲しいが、幾ら何でも早すぎるだろ?! と、ひとりツッコミを入れながら、久々に丸一日のお休みだったのでプチ遠出。

横浜美術館「イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの」
【展覧会HP】https://yokohama.art.museum/special/2018/NoguchiHasegawa/
フォトフォト
開催が数カ月前であれば、本展には足を運んでなかったに違いない。
しかし、このところ立て続けに読んでいる近代建築の本で、丹下健三に絡めてイサム・ノグチ(1904〜1988)が紹介されることが間々あり、これまでほとんど興味がなかったノグチについて、俄然惹かれ始めていたところへ、本展の開催である。これは行かなくては! となった。

伺って正解。かなり面白かった。
長谷川三郎について、自分は本展に伺うまでは、ほとんど知識ゼロだったのだが、ノグチに日本の伝統文化を紹介し、その制作スタイル、スタンスに、大きな影響を与えた親友が、彼だった。
彼自身も、若い頃から外遊して西洋の抽象芸術を高いレベルで身に付けていたが、それに飽き足らず、伝統文化とモダニズム(モダンアート)の融合を図って、多くの個性的な作品を発表している。木目の拓本を軸装したり、屏風に仕立てたりという作品は、なかなか面白かった。
しかし何といっても、ノグチの彫刻作品が本展の見どころだと思う。
作庭にも通じたノグチが、鎌倉末〜室町初期の作庭名人・夢窓疎石へのオマージュとして造ったのだろう作品《夢窓国師の教え》は、石をブロンズで表現している、何とも奇抜なシロモノ。また、書を彫刻化した作品など、ちょっと凡人には考えの及ばないエッジの効いた作品が続出。。
丹下健三に請われてデザインした、広島の平和記念公園のオブジェは、結局実現を見なかったそうだが、アイデアと模型を見るだけで、とてもかっこよく、実現すればよかったのに、、と思ってしまった。
有名な《あかり(AKARI)》シリーズも「いいなぁ」と思ったし、北大路魯山人に学んだ陶芸作品(オブジェ陶)も面白いモノがたくさんあった♪
今度は、是非彼の造った庭や公園や遊具(横浜のこどもの国や、札幌のモエレ沼公園、ブラック・スライド・マントラなど)も体験してみたいと思ったりもしたものだ。
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