雲から頭を出した富士山は雲がないのよりも高く見えた。
同じ場所から眺める富士山。
手前に山々があり、その山々に雲がかかっていたのだが、富士山の山頂は見えていた。
月が地上に近く見えるときと同じような効果だろうか。
それとも、雲で見えないところも全て富士山だと思ってしまうからか。
或いは雲は高いところにあるという先入観がそう見せるのか。
なぜ、眺めるのだろう。眺めるとはどういう行為なのだろうか。
東京で、飛行機で、列車で富士山を眺めてしまう。
姫路でお城を眺めてしまう。
プラヤで"The Man" を眺める。
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