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2018年12月05日19:34

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講談『ヴェニスの商人』

 講釈師一龍斎貞橘さんの講談『ヴェニスの商人』を聴いた。
 この演目は明治時代にシェイクスピアの戯曲を翻案したもので裁判官が大岡越前になるなど、当時の日本に合わせて名前や屋号を変えているということだった。
 ユダヤ人はそのままであったが、ユダヤ教とキリスト教の関係は知らなかったとしても、ユダヤ人が疎まれていたのが判る話になっていた。
 しかし、それでも日本の江戸時代の話にしか聞こえないのは、講談だからというもあるが、物語内の出来事が世界共通のもので、日本に置き換えてもなんの不都合もないからだろう。

 それにしても、裁判としてはどうにも引っ掛かる。
 肉と血は不可分の物であるとして、肉を切り取るのなら血が出るのを認めるのが妥当ではないか。肉と血が別物と考える背景はあるのだろうか。
 また、そもそも命を取るような契約内容が有効であるのかもある。当時はそういう契約はあったのだろうか。

 この講談は12月4日の夜に大学の講義のなかで行われたものだったので、講談についての簡単な解説があったり、他の演目のさわりや忠臣蔵堀部安平の演目も演じられた。

 その担当講師がおやじカフェ仲間なので誘われたのだった。
 終了後、講師は用事があって一緒に行けなかったのだが、もうひとりのおやじカフェ仲間と夕食をして、様々な話を出来たのも楽しかった。
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