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2018年11月12日17:53

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Francis Lai「Story」(14CDs)

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フランシス・レイが亡くなった。

86歳だったそうだ。

私が音楽を音楽と意識して聴き始めたのはニーノ・ロータとフランシス・レイだったので、言わばこの2人は私の音楽人生の原点。

そこで引っ張り出してきたのがこの14枚組「ストーリー」だ。

先ずCD1の曲目を書いてみよう。

CD1
1 シネマのスターたち
2 男と女
3 男と女〜愛は私たちより強く
4 パリのめぐり逢い
5 恋びと
6 無責任恋愛作戦
7 明日に賭ける
8 白い恋人たち
9 白い恋人たち〜滑降のテーマ
10 うたかたの恋
11 個人教授
12 愛と死と
13 脱走山脈
14 雨の訪問者
15 華麗なる盗みのテクニック
16 あの愛をふたたび〜愛の終わりのための協奏曲
17 さらば夏の日
18 ハロー・グッドバイ
19 栄光への賭け
20 ある愛の詩
21 栗色のマッドレー
22 心変わり
23 流れ者
24 太陽のならず者
25 華麗なる対決

大方のベスト・アルバムならこれで充分ではなかろうか。

これにあと13枚のCDが続くのだからどんだけマニアックな内容か判る。

内訳は、映画音楽5枚、映画の歌2枚、世界の歌手によるフランシス・レイ1枚、フランシス・レイが歌う1枚、フランスの歌手によるフランシス・レイ4枚、インスト集1枚。

しかし実は、悪名高いボックスでもある。

何しろ音の悪い曲が多い。

アナログ落としで、針音がバチバチ言ったり、音が歪んでバリバリ鳴るものが目立つのだ。

盤がレアなら仕方ないが、ベスト・アルバムの定番と言える様な曲でもそうなっている事があるから解せない。

それから、曲目に書いてあるのに入っていない曲がある。

元々はフランシス・レイのオフィシャル・ホーム・ページで売られていたものらしいのだが、この作りの雑さはどうした事だろう。

それでもこのボックスにはあまりある魅力がある。

言うまでもなく、歌も含めてCD7枚に及ぶ映画音楽パートは聴き応え充分。

「世界の歌手による」1枚には、エルトン・ジョン、カーリー・サイモン、アンディ・ウィリアムズらのほか、由紀さおりのために書き下ろされたという「男のこころ」も入っており、元アフロディテス・チャイルドのデミス・ルソスによる「華麗なる対決」と「さらば夏の日」も聴ける。

「フランス・レイがフランシス・レイを歌う」1枚は、私がこのボックスを入手した時1番最初に聴いた1枚だ。

フランシス・レイは歌手としても魅力があるし、自分で歌う位だからいい曲が揃っている。

また「フランスの歌手による」4枚は、事実上このボックスのメイン・ディッシュと言える部分ではなかろうか。

ここには、ピエール・バルー、エディット・ピアフ、イヴ・モンタン、ダリダらのほか、ミレーヌ・ファルメールの名前もある。

残念ながら、以前中古レコード店でよくシングル盤を見かけていた(勿論買った)、カトリーヌ・ドヌーヴに捧げたという1971年の「泉の詩 ラ・フォンテーヌ」(歌はクリスチャン・ゴーベール)は入っていない。

最後の「インスト集」には、TVやラジオ、舞台の音楽などが集められており、これらも他では聴けない貴重なもの。

シンセ・メインのプログレっぽいナンバーから、アントン・カラスのチターやクロード・チアリのギターをフィーチャーしたナンバー、ピアノとコーラス、オーケストラによるいかにもフランシス・レイらしいメロディのナンバーまで、その多彩で粒揃いな内容は、これだけ単独でソロ・アルバムとしてリリースしても良さそうに思える。

購入時には全部聴いてはいなかったこの14CDsを、フランシス・レイの訃報に接した今、聴きまくっている次第です。

合掌。

https://www.youtube.com/watch?v=nZFsqsgoEPM&t=0s&index=2&list=PLzhk329J-YhLkEJ4sa_r_TTLWOe_tqr9u

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