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2018年10月09日00:56

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コブ・サミ2018 その2

集合時間よりいくらか早めに宿泊地に到着すると、すでに何名かのメンバーが到着済み。1年ぶりの再会と無事(最近ではメンバーの高齢化が進む)を喜び、またそれぞれ今日の成果について話が盛り上がる。そのまま夕食宴会、じゃんけん大会と進む。今回は昨年採集したEさんのナンキコブの累代個体(生体)がもれなく配布された。


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翌朝記念撮影の後、来援の再会を約してそれぞれの目的地へと出発。

私は南ア前衛峰の1200m前後の低標高地帯でセダカとタニグチの調査に向かう。駒ケ根市内の2-3か所の峠、最初の峠は植生からしてタニグチよりセダカの生息環境。もともと分布境界で低標高ということから個体密度は極端に少なそう。問題は落ち葉溜まりや枯れ葉が多すぎてポイントが絞れないこと。落ちてくるのはカメムシばかりでコブの落ちる気配がない。私にとって叩けるポイントが絞られる9月頃がマシな気がする。場所をこまめに移動して叩いていくが成果に結びつかないまま1回戦終了。低標高での調査は楽じゃない。


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2回戦はすぐ近くの小さな峠道。先ほどの場所に比べていくらか標高が高いのか植生の雰囲気もタニグチが採れそうな気配がある。しかしここの斜面もシカのシカ道が縦横に走り回り、下草はかなり減少している。林道沿いは全く落ちる気配の無い乾燥した斜面で、やむなく沢沿いに斜面をよじ登っての採集となる。いくらかのキイチゴにシダの植生がある斜面で、ここで採れなきゃお手上げという覚悟で丹念に叩いていくと、やっと下草の枯れ葉から待望のコブが落ちた。特に変わったところの無いタニグチであった。気をよくして同じ斜面のシダから2頭目を追加したところで終了。


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昼食用のパンをかじりながら次の目的地中沢峠へと狭い山道へ車を走らせる。峠は車を置くスペースもわずかで、あたりを見回しても簡単には採れそうにない環境のためスルーしてすぐ先の分杭峠まで走る。連休とあってこちらは駐車場一杯に車があり、どこか適当に潜り込めそうな場所を探し、沢筋に沿った林道入り口に車を置き3回戦を開始。湿度も高そうな沢筋を見つけて斜面を移動。ほどなく食べ残された下草に絡まった枯れ葉から1頭目が落ちる。ここもタニグチだ。ほどなく2頭目も同様なポイントから落ちる。

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う〜む、今日はセダカの北限(南ア伊那谷斜面)を狙って来たのだが、簡単には落ちてくれそうにないようだ。セダカ欲しさにあえて低標高で叩いているのだが、タニグチにとっては下限ぎりぎりの高さで個体数が少ないのはやむを得ない。最後に採れた♀は通常個体よりアンテナがちょっと短い♀でエリトラの黒紋も小さく乱れるが、通常の変異の範疇か。


セダカ北限記録更新は来年までお預けとしよう。
今回はどこの採集地も難易度が高く、真剣に叩かないと簡単には落ちてくれそうになかった。採集できた個体数も決して多くはなかったが、満足のいく採集であった。


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