映画「ペンギン＊ハイウェイ」

公開初日に観られるグッドなタイミング。ジャンルはファンタジーで、青春の幻影もの。
原作の内容はかなり忘れているが、結末は把握していた。そういう意味では積極的に
観に行く作品ではないのだが、何しろアデリーの描写が巧そうな予告を見せられているので
確認だけはとっておかなくてはならない。そして実際、正確なアクションを再現していた。
嘘がないので、ストーリーに入り易いのである。ここは重要なポイントで、擬人化して
コミカルな演出などがあると興味が削がれるし気が散る。
中の人には俳優陣を多く配するジブリスタイル。特に不満はないが、蒼井優が思いの外
ハスキーだった。声優側では若手有望株の潘めぐみと、おとなしい少年役に定評のある
くぎゅううううううが矢張り目立つ。終劇して明るくなった際に気付いたのだが、ファミリーが
多かった。そういう位置の作品とは思っていなかったので意外な感じがした。浜本さんの
嫉妬が原作より強調されている雰囲気だった為、子供はターゲットとは思えないが。然し、
不条理がまかり通った四畳半神話大系とも遠いので、分からないでもない。因みに開始前の
予告には次回2020年のエヴァ、恐らく真希波搭乗エヴァが演舞する映像が。