ドキドキしながら昼食をとり
再集合の時間に控え室に戻る
するとすぐに撮影に出動
二十数名でぞろぞろと移動
ビルを出て
大きな数字の書かれた大きなスタジオ
テレビ局のビルの中のスタジオと違い
広い敷地に独立したスタジオが乱立している
そのうちの一つに入って行く
広い空間の真ん中に
建物の様なセットが組まれていて
更にそのセットの中へ
外側には何かのコントロール機械やら
照明器具やら色々が置かれ
床には電気コードが張り巡らされているから
注意深く歩く
靴を脱いでセットの中へ
そこは完全に寄席そのもの
正面には高座があって
座敷席には座椅子が並ぶ
好きに座れというから
真ん中辺りに座っておいた
周りではカメラや照明器具のセッティング
小道具にうちわやサイダーなんかも配られる
テレビで見る
テレビ番組を作るシーンとまるで一緒
そりゃまあ当たり前か
カメラマンの指示で
客の配置や細かい位置を直されたり
多少の演技指導もある
どうも半分くらいは
特に名前もない役者さんか常連さんで
余裕たっぷりで世間話しをしているが
こちらには全く余裕がないよ
カメラが回るまであと少し
更にドキドキが加速します
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