邦題はオデッセイだが、原題を直訳すると火星の住人になりそう。サヴァイバルものと
いえば、古くはロビンソン・クルーソー。集団を危険に晒して1人を救出する劇は
プライヴェートライアン。困難の末の帰還といえばハヤブサたん初めてのおつかい。
などの類似を見て取れるが、SF考証がしっかりなされていると、一味違う物語になるのが
不思議だ。アクシデントに次々襲われても諦めないガッツは、我々に普遍の勇気を
与えてくれる。良いストーリーである。劇中、ふと素に返ったのは、ローバーが
大平原を進行してゆくシーン。ここで軽快なミュージックに乗ってドライヴする演出が
入る。如何にもアメリカ映画的だったので現実に戻されてしまったのだ。この1点は
やや残念だった。
ログインしてコメントを確認・投稿する