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2018年07月22日19:55

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阿久悠と松本隆/花咲舞が黙ってない/ψの悲劇/あやかし草紙

中川右介「阿久悠と松本隆」朝日新書

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「また逢う日まで」「UFO」「勝手にしやがれ」「ルビーの指環」「赤いスイートピー」・・・──日本の大衆がもっともゆたかだった昭和後期。
「うた」で時代を完全に支配した不世出の作詞家2人を主人公に、あの時代の残響と1億人の集合無意識を描ききる力作評伝。
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中川右介さんが阿久悠と松本隆という二人の作詞家を描いた評伝です。
阿久悠が頂点に立った時期から、松本隆が「ルビーの指環」などで頂点に立った時点までを描きます。
なかなか面白かったです。
たまたま最近カラオケに行った時にこの二人の曲を聴いたり歌ったりしたのが興味深かったです。名曲ぞろいですね。

池井戸潤「花咲舞が黙ってない」中公文庫

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その日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。
生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。
隠蔽工作、行内政治、妖怪重役…このままでは我が行はダメになる!花咲舞の正義が銀行の闇に斬り込む痛快連作短篇。
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ドラマ化もされた池井戸潤さんの花咲舞シリーズの最新作です。
例によってわかりやすい悪役が登場し相変わらず読ませます。
なんと今回は若い半沢直樹も登場、重要な役割を演じます。
この続きも面白そうです。続編を期待。

森博嗣「ψの悲劇」講談社ノベルス

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遺書ともとれる手紙を残し、八田洋久博士が失踪した。大学教授だった彼は、引退後も自宅で研究を続けていた。
失踪から一年、博士と縁のある者たちが八田家へ集い、島田文子と名乗る女性が、実験室にあったコンピュータから「ψの悲劇」と題された奇妙な小説を発見する。
そしてその夜、死が屋敷を訪れた。失われた輪を繋ぐ、Gシリーズ後期三部作、第二幕!
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森博嗣さんのGシリーズの最新作です。シリーズ前作の主人公だった島田文子が再登場。
ネタバレが怖いので展開は書けませんが、そう来たかという感じ。読ませます。
後半は何となくWシリーズに続く感じ、というか、Gシリーズを最後まで書いてWシリーズの展開を思いついたんじゃないかな。
面白かったです。Gシリーズ最後の1作が楽しみですが、結構刊行は先になりそうですね。

宮部みゆき「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」KADOKAWA

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江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。
塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。
亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。
屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。
百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。
人の弱さ苦しさに寄り添い、心の澱を浄め流す極上の物語、シリーズ第一期完結篇!
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宮部みゆき版「百物語」。「おそろし」「あんじゅう」「泣き童子」「三鬼」に続く5作目。
どれも面白い話ですが、やはり表題作が読ませますね。
前作でおちかの身に大きな出来事が起きたので、どうなるかと思っていました。
そう来たか。シリーズとしては大きな変化がありましたが、まだまだ続くとか。
続巻が楽しみです。
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