パソコンが壊れてあまり本の感想かけてませんが、ぼちぼちと。
なのでちょっと前に読んだ感想もあります。
誉田哲也「ノーマンズランド」光文社
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またしても同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る姫川玲子が入ったのは、葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件捜査本部。
心機一転、捜査に集中する玲子だったが、すぐに行き詰まってしまう。
有力な被疑者がすでに別の所轄に逮捕されており、情報が流れてこないのだ。
玲子は、あらゆる伝手をたどり、事件の全体像を探りはじめるが…。
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誉田哲也さんの姫川玲子シリーズ最新作です。
前作の事件の後で鬱屈する姫川は殺人事件の捜査に加わりますが、、
相変わらず読ませますが、ネタばれなので詳しくは書けませんが、北朝鮮の拉致事件がからんできます。
題材的にはちょっと姫宮シリーズには合わなかったかも。
とはいえ相変わらず読ませます。おなじみのキャラクターも活躍し面白かったです。
カール ホフマン「幻の大戦機を探せ」文春文庫
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1947年、11人の搭乗員を乗せたB‐29キー・バードが、悪天候に巻き込まれ、グリーンランド北部に不時着。
半世紀近い歳月が流れ、ヴィンテージ大戦機ブームが過熱するなか、この幻の飛行機を修理し、飛びたたせる計画が持ち上がるが…。
失われたロマンを求める男たちの、飽くなき冒険心と執念を描いた傑作ノンフィクション。
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アメリカでは第二次大戦の飛行機が高価で取引されているそうで、グリーンランドに不時着したB29の話を軸に大戦機のコレクターの世界を描いたノンフィクションです。
大戦機を探し修理し高値で売る人あり、高値で買うコレクターありで面白い話でした。
グリーンランドに不時着したB29キー・バードの顛末には驚きました。
北村薫「小萩のかんざし いとま申して3」文藝春秋
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作家・北村薫が、父の死後に遺されていた膨大な日記を考証、再生。
ミステリ作家・本の達人としての腕を存分に振るいつつ、無名の一青年の目を通した昭和初期の歴史的シーンを繊細に愛情深く甦らせた三部作の完結編。
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北村薫さんが父の残した日記を元に昭和初期の慶応大学の青春を描いた三部作の完結編です。
これは面白かったです。完結編の本作では特に父の師事した折口信夫のコワさが印象的でした。
正しい事をしていると信じ込んだ人のコワさ。詳細は本書を読んでください。
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